Windows Server 2012 R2 におけるクラスターの共有ボリューム (CSV) の既知の問題について

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本記事はマイクロソフト社員によって公開されております。
こんにちは。Windows Commercial Support Directory Services チームです。


Windows Server 2012 R2 において、クラスターの共有ボリューム (CSV) 上のファイルまたはフォルダーに対して名前変更などの処理を実行した際に、「STATUS_BAD_IMPERSONATION_LEVEL (0xC00000A5)」 というエラーで失敗する可能性があります。
このエラーは、管理者特権を持たないプロセスから CSV 所有者ノードに対して操作を実行したときに発生します。


この事象を回避するためには、次のいずれかの操作を行います。

  • 管理者特権を持つプロセスから操作を実行する。
  • CSV 所有権を持たないノードから操作を実行する。

この問題は、2019 年 1 月から 2022 年 7 月までの更新プログラムの公開情報にて既知の問題としてご案内しておりましたが、上記の方法により回避が可能であることから修正を見送っており今後も修正の予定はございません。 お客様にはご迷惑をおかけいたしますが、上記の問題が発生しました際には回避方法についてもご検討をいただけますようお願いいたします。

なお、本事象は Windows Server 2012 R2 のみで発生する問題であり、Windows Server 2016 以降の OS では発生いたしませんのでご安心ください。


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2022/12/07: 本ブログの公開