SCCM 環境で、プロファイルがポリシー設定に従って削除されないことがある

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※本記事はマイクロソフト社員によって公開されております。

こんにちは。 Windows Commercial Support Directory Services チームの御厨です。

SCCM 環境固有の設定が原因で、以下のグループ ポリシーが設定することにより指定した日数以上利用していないユーザー プロファイルを削除するようにしているにも関わらず、当該ポリシーで設定した通りにプロファイルが削除されないという動作について紹介いたします。

[コンピューターの構成] - [管理用テンプレート] - [システム] - [ユーザー プロファイル]
“システム再起動時に指定した日数を経過しているユーザー プロファイルを削除する”

まず、このポリシーの本来の動作としましては、特定の日数を指定した上で有効化すると、指定された日数以上利用されなかったプロファイルが、次回システム再起動時に削除されるように制御することが可能となります。
例えば、対象のコンピューターを複数のユーザーで利用しているとき、長らく利用していないであろうユーザーのプロファイルを、プロファイルの最終利用日時から判断して削除し、ディスク領域を確保したりするときなどに利用します。

本題ですが、この “システム再起動時に指定した日数を経過しているユーザー プロファイルを削除する” のポリシーは、SCCM 管理環境で以下の “Enable User Data and Profiles” の設定が有効になっていると、”システム再起動時に指定した日数を経過しているユーザー プロファイルを削除する” のポリシーに従って削除処理が行われない動作となっております。
理由としましては、SCCM 側でのプロファイルの制御が有効化され、”システム再起動時に指定した日数を経過しているユーザー プロファイルを削除する” のポリシーでの制御が無効化されるためです。

もしも、SCCM 管理環境で “システム再起動時に指定した日数を経過しているユーザー プロファイルを削除する” のポリシーが期待通りに動作しないといったことがあれば、まずは SCCM 管理コンソールの “Enable User Data and Profiles” が有効化されているかを確認の上、有効化されている様であれば一度無効化して、期待通りの動作となるかご確認いただくとよいかもしれません。