パフォーマンスモニターでのレポート出力時の留意点

Last Update: feedback 共有

本記事はマイクロソフト社員によって公開されております。

こんにちは。日本マイクロソフトサポートです。
本公開情報では Windows Server 2019 以降の OS におけるパフォーマンスモニターのレポート出力時の問題についてお伝えさせていただきます。

適用対象の OS

  • Windows 10
  • Windows 11
  • Windows Server 2019

事象の概要

Windows Server 2019 以降の OS で、パフォーマンス ログの取得時のタイム ゾーンが UTC 以東の場合に、パフォーマンス モニター でレポートの出力時に、Application Counters の項目が出力されない。

発生環境

Windows Server 2019 以降の OS で、タイム ゾーンが UTC+00:00 以東に設定されている環境で発生いたします。

現象

パフォーマンス モニター でレポートの出力時に、Application Counters の項目が出力されません。

・レポートの出力方法

  1. パフォーマンス モニターを起動します。
  2. パフォーマンス - レポート - ユーザー定義 - データ コレクター セット名 を右クリックし、プロパティを選択します。
  3. [データ マネージャー] タブの “データ管理とレポート生成を有効にする” にチェックします。
  4. 該当のデータ コレクター セットを開始してから、停止すると、レポートが出力されます。

なお、発生環境で取得したパフォーマンス ログ(blgファイル)に対して、tracerpt コマンドを使用してレポート ファイルを
生成した場合についても、同様の事象が発生いたします。

tracerpt:
https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows-server/administration/windows-commands/tracerpt

要因

Tracerpt は、BLG ファイルを識別するために、ヘッダーの情報から BLG ファイルかどうかをチェックしております。Windows Server 2019 以降の環境では、追加のデータがヘッダーに追加されたために誤った判定となり、「アプリケーション カウンター」セクションを出力する処理が行われておりません。

対処策

本事象に対する修正がリリースされております。2022 年 5 月 24 日以降の更新プログラムを適用いただくことで解消されます。

2022 年 5 月 24 日 — KB5014022 (OS ビルド 17763.2989) プレビュー
https://support.microsoft.com/ja-jp/topic/2022-%E5%B9%B4-5-%E6%9C%88-24-%E6%97%A5-kb5014022-os-%E3%83%93%E3%83%AB%E3%83%89-17763-2989-%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC-08f88943-2fc8-4fdb-a13b-ba89af313d06

抜粋:パフォーマンス モニター ツールのパフォーマンス レポートに [アプリケーション カウンター] セクションを表示できない問題に対処します。