AVD で留意すべき期限について

本記事はマイクロソフト社員によって公開されております。 こんにちは、Windows サポート チームの神田です。Azure Virtual Desktop (以下、 AVD) を利用するにあたり留意いただきたい期限について、ご案内いたします。 登録トークンの期限についてAzure Virtual Desktop (以下、 AVD) には、AVD エージェントというプログラムがセッション ホストで動作しておりますが、これには登録トークンが使用されており 90 日という期限があります。 セッション ホストを 90 日以上、連続で停止している場合は、登録トークンの証明書の有効期限が期限切れとなってしまい AVD エージェントが正しく動作せずセッション ホストが AVD サービスと接続できずリモート接続を受け付けられなくなります。本動作については、下記 AVD の FAQ にも記載しております...

Read more

構成バージョンが 8.0 未満の仮想マシンを保存状態から再開できない事象について

本記事は、マイクロソフト社員によって公開されております。 こんにちは、Windows サポートチームです。今回は構成バージョンが 8.0 未満の仮想マシンを保存した場合に、再開に失敗する事象についてお伝えさせていただきます。 事象 新しいプロセッサ機能 (投機的実行など) を備えた CPU で動作している Hyper-V ホストで構成バージョン 8.0 未満の仮想マシンを保存した場合、再開操作を行うとエラーが発生します。 原因 以下の脆弱性対応のため、既定では構成バージョン 8.0 未満には新しいプロセッサ機能を仮想マシンに公開しません。しかしながら、仮想マシンの再開処理時に新しいプロセッサ機能が公開されていることを前提として処理を行うため、再開処理に失敗します。 // 公開情報CVE-2017-5715 (分岐先インジェクション) からのゲスト仮想マシンの保護https:/...

Read more

VSS Event ID 8229 が記録される事象について

本記事は、マイクロソフト社員によって公開されております。 みなさん、こんにちは。Windows サポート Storage & High Availability チームです。今回のテーマは、VSS 処理中に EventID : 8229 のエラーが記録される事象についてご紹介します。 概要VSS 処理時に、Application のイベントログ に EventID : 8229 (エラーコード : 0x800423f2(VSS_E_WRITERERROR_TIMEOUT)) が記録される場合がございます。 // 以下は Registry Writer でタイムアウトを検知した際のイベント ログの例です。 123456789"エラー 0x800423f2, Freeze および Thaw イベントの間にライターがタイムアウトしました。 により、VSS ライター...

Read more

バックアップ パフォーマンスの設定に一部のボリュームが表示されない事象について

本記事は、マイクロソフト社員によって公開されております。 こんにちは、Windows サポートチームの三浦です。本日は Windows Server バックアップのバックアップ パフォーマンスの設定画面に一部のボリュームが表示されない事象について紹介させていただきます。バックアップ パフォーマンス設定の概要については、こちら の記事をご参照ください。 事象概要Windows Server バックアップでは、完全/増分バックアップのどちらの方式のバックアップを実行するかを設定することが可能です。この設定は [バックアップ パフォーマンスの最適化] 画面から指定が可能であり、カスタム設定を行うことで、ボリュームごとに完全/増分バックアップの指定が可能です。 しかしながら、このカスタム欄に表示されるボリューム一覧に一部のボリュームが表示されない事象が発生する場合があることが確認できており...

Read more

ドメイン コントローラーの降格方法

本記事は 2018 年 12 月 7 日に公開された記事を元に本ブログへ移行したものです。元の記事の最新の更新情報については、本内容をご参照ください。 こんにちは。Windows Commercial Support Directory Services チームです。 Windows Server 2012 / 2012 R2 のサポート終了が近付き、ドメイン コントローラーのバージョン アップ対応を検討されているお客様も多くいらっしゃると思います。本記事では、そのようなバージョン アップ対応において、旧環境を撤去する際に必要となる「ドメイン コントローラーの降格方法」についてご案内します。 通常の降格方法に加え、「強制降格」と呼ばれる通常降格が何らかの理由により行えなかった場合に実施する手順、また、その後に実施する必要のあるメタデータ クリーンアップと呼ばれる手順についてもご案内しま...

Read more

ドメインコントローラ(DC)の正常性の確認方法について

本記事は 2018 年 9 月 5 日に公開された記事を元に本ブログへ移行したものです。元の記事の最新の更新情報については、本内容をご参照ください。 こんにちは。Windows Commercial Support Directory Services チームです。 今回は、「ドメイン コントローラー(以下 DC )の正常性の確認について」をご紹介していきたいと思います。 例えば、ドメイン コントローラーの移行を行われるといった場合、DC を降格させたり、DC に昇格させたりと動作をさせていく上で、作業前に現在 DC が正常に稼働しているのか、 DC が正常に降格されているのか、または DC へ正常に昇格されているのか確認したい場面が出てくるかと思います。 以下に DC 正常性の確認の手順を下記にお纏めいたしました。なお、正常性の確認する際は、ドメイン内のすべてのドメイン コントローラ...

Read more

Windows Server バックアップの世代管理について

本記事は、マイクロソフト社員によって公開されております。 こんにちは、Windows サポートチームの三浦です。本日は Windows Server バックアップの世代管理について紹介させていただきます。 概要Windows Server バックアップでは、バックアップの世代管理が自動的に行われる仕組みとなっており、最大 512 世代のバックアップが保持されます。ただし、世代管理が行われるのはバックアップの保存先をローカル ディスクに指定した場合のみであり、バックアップの保存先を共有フォルダーに指定した場合はバックアップの世代管理は行われません。(最新のバックアップのみが保持されます。) また、保持しているバックアップ世代は、wbadmin get versions コマンドで確認が可能です。 C:\Users\administrator.CONTOSO>wbadmin g...

Read more

FRS から DFSR への移行 (SYSVOL)

本記事は 2019 年 3 月 11 日に公開された記事を元に本ブログへ移行したものです。元の記事の最新の更新情報については、本内容をご参照ください。 こんにちは。Windows Commercial Support Directory Services チームです。 今回は Active Directory の SYSVOL の複製を従来の File Replication Service ( FRS ) から Distributed File System Replication ( DFSR ) に移行する手順についてお伝えします。また、各手順にて実施される内部処理についても詳細な部分まで可能な限り記載します。( 長くなります。手順だけが知りたい場合には 4) DFSR に安全に移行する為の手順 を確認してください。 ) 1) DFSR を利用する条件と利点についてSYSVOL ...

Read more

AVD スケーリングプランの動作について

本記事はマイクロソフト社員によって公開されております。 こんにちは、Windows サポートチームの矢野です。 AVD をご利用のお客様の中には、運用コスト削減のため、電源管理の導入の検討されており、その中で AVD の機能の一つである、自動スケーリング機能 (スケーリングプラン)が一つの案として挙げられます。自動スケーリング機能には設定にあたって各種パラメータを設定し、使用します。スケーリングプランがどのように動作するか詳細を把握することで、自動スケーリング機能が要件に合うか判断可能になると存じます。本ブログでは自動スケーリング機能の詳細動作につきまして記載いたします。自動スケーリング機能の利用判断の一助となれば幸いです。 本記事では、以下公開技術文書に記載のスケーリングプランを使用した際の挙動の詳細についてご紹介いたします。 Azure Virtual Desktop の自動スケーリ...

Read more

コンピューターアカウント再利用時のドメイン参加におけるセキュリティ強化について[KB5020276]

本記事はマイクロソフト社員によって公開されております。 こんにちは。Windows Commercial Support Directory Services サポートチームです。2022 年 10 月にリリースされた更新プログラムでは、CVE-2022-38042 への対処として、コンピューターオブジェクトの再利用によるセキュリティリスクを低減するために、ドメイン参加時に追加のセキュリティチェックが実装されております。 このセキュリティ強化に伴い、ドメイン参加に失敗するようになったというお問い合わせを多くいただいておりますため、今回は、この追加されたセキュリティチェックの動作についてご案内させていただきます。 ドメイン参加時の追加のセキュリティチェックの動作について ドメイン参加時に、Active Directory データベース上に同一名のコンピューターオブジェクトが存在している場合...

Read more