Storage Migration Service のジョブ作成や削除の操作が失敗する事象について

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本記事は、マイクロソフト社員によって公開されております。

こんにちは、Windows サポート チームです。
今回は Storage Migration Service (SMS) の操作時に発生するエラーについて記載させていただきます。

概要


Storage Migration Service で、ジョブの作成や削除時に以下のようなエラーが発生し、操作が失敗することがあります。また、ファイル転送完了後の画面遷移の際にも同様のエラーが発生することがあります。ファイル転送完了後のエラー発生時は、ファイル転送は正常終了していますが、その後の操作ができない状態となります。

<エラー 1>

リモート サーバー <ホスト名> への接続に失敗し、次のエラーメッセージが返されました: WinRM クライアントは HTTP サーバー エラー状態 (500) を受信しましたが、リモート サービスにはこのエラーの原因に関する他の情報が含まれていません。詳細については、about_Remote_Troubleshooting のヘルプ トピックを参照してください。

<エラー 2>

正しく動作しませんでした。このページを再読み込みしてみてください。

原因


これらのエラーは WinRM モジュールがメモリ領域の確保に失敗した結果、HTTP サーバーエラー (500) が発生することが原因になります。

回復操作


本事象が発生した場合には、Windows Admin Center をインストールしたサーバーのWinRM サービスを再起動することで回復することが可能です。WinRM サービスを再起動すると、その時に処理していたリクエストがキャンセルされたり、再起動中はリクエストを受け付けることができませんので、WinRM を利用しているアプリケーションや機能がエラーとなる場合があります。そのため、業務時間外などに再起動することをご検討ください。 再起動方法は以下の通りです。

// WinRM サービスの再起動手順
1.Windows Admin Center で利用していたブラウザを閉じます。
2.[スタート] – [Windows 管理ツール] から [サービス] をダブルクリックします。
3.Windows Remote Management (WS-Management) を選択し、画面左の [サービスの再起動] をクリックします。
4.依存関係のある Windows Admin Center も再起動される旨のメッセージが表示されるので、[はい] をクリックします。
5.Windows Remote Management (WS-Management) が再起動されたら、ブラウザから Windows Admin Center にログオンします。
6.エラーになった操作を再度実行し、操作が正常に行えることを確認します。

対処策


本事象の修正モジュールを含んだ更新プログラムを以下に公開させていただいております。こちらを適用いただき、事象が改善することをご確認ください。

// 更新プログラム

<Windows Server 2022>
2023 年 4 月 11 日 — KB5025230 (OS ビルド 20348.1668)
https://support.microsoft.com/ja-jp/topic/april-11-2023-kb5025230-os-build-20348-1668-28a5446e-6389-4a5b-ae3f-e942a604f2d3

<Windows Server 2019>
2023 年 6 月 13 日 — KB5027225 (OS ビルド 20348.1787)
https://support.microsoft.com/ja-jp/topic/june-13-2023-kb5027225-os-build-20348-1787-d2b4b682-935f-4afb-8de0-2265ae7d67e9

いかがでしたでしょうか。本投稿が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
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