本記事は、マイクロソフト社員によって公開されております。
こんにちは、Windows サポート チームです。
今回は Storage Migration Service (SMS) の操作時に発生するエラーについて記載させていただきます。
概要
Storage Migration Service で、ジョブの作成や削除時に以下のようなエラーが発生し、操作が失敗することがあります。また、ファイル転送完了後の画面遷移の際にも同様のエラーが発生することがあります。ファイル転送完了後のエラー発生時は、ファイル転送は正常終了していますが、その後の操作ができない状態となります。
<エラー 1>
リモート サーバー <ホスト名> への接続に失敗し、次のエラーメッセージが返されました: WinRM クライアントは HTTP サーバー エラー状態 (500) を受信しましたが、リモート サービスにはこのエラーの原因に関する他の情報が含まれていません。詳細については、about_Remote_Troubleshooting のヘルプ トピックを参照してください。
<エラー 2>
正しく動作しませんでした。このページを再読み込みしてみてください。
原因
これらのエラーは WinRM モジュールがメモリ領域の確保に失敗した結果、HTTP サーバーエラー (500) が発生することが原因になります。本事象については修正の可否も含めた検討中の状況であるため、2023 年 1 月時点において、本事象の修正は公開されておりません。そのため、大変恐縮ですが、事象が発生した場合には、以下の回復操作をご実施いただけますと幸いです。
回復操作
本事象が発生した場合には、Windows Admin Center をインストールしたサーバーのWinRM サービスを再起動することで回復することが可能です。WinRM サービスを再起動すると、その時に処理していたリクエストがキャンセルされたり、再起動中はリクエストを受け付けることができませんので、WinRM を利用しているアプリケーションや機能がエラーとなる場合があります。そのため、業務時間外などに再起動することをご検討ください。 再起動方法は以下の通りです。
// WinRM サービスの再起動手順
1.Windows Admin Center で利用していたブラウザを閉じます。
2.[スタート] – [Windows 管理ツール] から [サービス] をダブルクリックします。
3.Windows Remote Management (WS-Management) を選択し、画面左の [サービスの再起動] をクリックします。
4.依存関係のある Windows Admin Center も再起動される旨のメッセージが表示されるので、[はい] をクリックします。
5.Windows Remote Management (WS-Management) が再起動されたら、ブラウザから Windows Admin Center にログオンします。
6.エラーになった操作を再度実行し、操作が正常に行えることを確認します。
いかがでしたでしょうか。本投稿が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
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