更新履歴では適用済みとなっているが、更新プログラムが適用済みとなっていないことがある

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本記事はマイクロソフト社員によって公開されております。

本記事の対象OS
  • Windows 10 バージョン 1809 および Windows Server 2019
  • Windows 10 バージョン 1909 および Windows Server バージョン 1909
  • Windows 10 バージョン 20H2 および Windows Server バージョン 20H2
  • Windows 10 バージョン 21H1
  • Windows 10 バージョン 21H2

事象の説明

Windows Update を実行した際に、履歴上は成功となっているが、更新プログラムのアンインストールの一覧を確認すると、目的の更新プログラムが適用されていない。

原因

前提となる更新プログラムを適用せずに、Windows Update を行うと最新の累積的な品質更新プログラム (LCU) に同梱される サービススタック更新プログラム (SSU) のみが適用され、本体のインストールはスキップとなり、最新の累積的な品質更新プログラムが適用されないことがあります。

そのため、更新履歴上では成功のステータスとなりますが、実際に適用されたのは SSU の部分のみとなり、本体のインストールは完了していません。

そのため、もう1度 Windows Update を実行していただく必要があり、更新履歴上では同じ更新プログラムが 2 回適用されたように見える場合もございます。

再現手順

例) Windows 10 バージョン 1809 2022年 2 月 8 日 KB5010351

 1. 前提条件KB5005112 をインストールされていない状況にて、KB5010351 を Windows Update よりインストール。

 2. イベントログなどでは、KB5010351 がインストール済みと表示されるが、内部的には KB5010351 に含まれる SSU のみ適用された状態となります。

 3. もう一度 Windows Update を実行することにより、KB5010351 の品質更新プログラム (LCU) がインストールされます。

<参考事例の情報>

タイトル:2022 年 2 月 8 日 — KB5010351 (OS ビルド 17763.2565)

URL: https://support.microsoft.com/ja-jp/topic/2022-%E5%B9%B4-2-%E6%9C%88-8-%E6%97%A5-kb5010351-os-%E3%83%93%E3%83%AB%E3%83%89-17763-2565-f895d43b-d855-4f6e-b0cc-52c079ae9056

前提条件:
LCU をインストールする前に、2021 年 8 月 10 日の SSU (KB5005112) をインストールする必要があります。

回避策

前提となる更新プログラムを予め適用していただくことで本事象は回避可能です。
もしも、本事象が発生したとしても「最新の状態です」となるまで Windows Update を再実行していただけれぱば実際的な問題はございませんので、ご安心ください。