Kerberos 認証のチケットのキャッシュが非常に多くなると予期せず OS が再起動する可能性がある
本記事はマイクロソフト社員によって公開されております。
こんにちは。Windows プラットフォーム サポートです。今回は Kerberos 認証において利用されるチケットのキャッシュが非常に多くなると、lsass.exe と呼ばれるプロセスが動作を停止してしまい、予期せず OS が再起動してしまう可能性があるという事象についてご紹介させていただきます。
発生する事象Windows では Kerberos と呼ばれる認証方式が主に利用されますが、この Kerberos 認証では “チケット” と呼ばれる情報をやり取りして認証機能を実現しています。各コンピューター上にはこのチケットのキャッシュ情報が保持されますが、キャッシュ情報は “ログオン セッション” と呼ばれる単位で管理されています。この時、ログオン セッションとは、あるアカウントがログオンしたタイミングで、基本的にそのアカウント用の...