Windows Server 2012 以降の OS 標準 NIC チーミング(LBFO:Load Balancing and Failover)のフェイル バック動作について

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本記事は 2015 年 12 月 22 日に公開された記事を本ブログに移行した記事になります。

Windows プラットフォーム サポートの山本です。
本日は、Windows Server 2012 以降の OS 標準 NIC チーミング (LBFO : Load Balancing and Failover) のフェイル バック動作について取り上げます。

LBFO で NIC チーミングをアクティブ/スタンバイ (チーミング モード:スイッチに依存しない) で構成した場合、
アクティブ側のネットワーク アダプターに障害が発生すると、スタンバイ側のネットワーク アダプターがアクティブとなり、フェイルオーバーします。

その後、もともとアクティブとなっていたネットワーク アダプターが障害から復旧した場合には、即時にフェイル バックせず、リンク状態の安定性を確保するために 30 秒後にフェイル バックします。
フェイル バックするまでの 30 秒という時間を変更する方法はありません。

この様子を、LBFO の管理画面で確認しましょう。

  1. NIC1 をアクティブ、NIC2 をスタンバイとして、NIC チーミングを構成します。
  1. NIC1 に障害が発生すると、NIC2 がアクティブとなります。
  1. NIC1 が障害から復旧すると、即時にはフェイルバックせず、30 秒間 “接続の保留中” という状態になります。
  1. 30 秒経過後、フェイルバックして、元の状態に戻ります。

以上、今回は NIC チーミングにおけるフェイル バックの動作について、ご説明いたしました。

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