Storage Migration Service と Azure File Sync の連携機能における制限事項

本記事は、マイクロソフト社員によって公開されております。 こんにちは、Windows サポート チームです。今回は Storage Migration Service (SMS) と Azure File Sync (AFS) の連携機能における制限事項について記載させていただきます。 概要 Storage Migration Service と Azure File Sync の連携機能を利用した場合、Storage Migration Service の転送が終わらない。 詳細 Storage Migration Service は移行元サーバから移行先のサーバへファイルを転送します。さらに、移行先のサーバから、Azure File Sync と連携して、Azure 上にファイルを保存することも可能です。しかしながら、以下の条件に合致した場合、移行元サーバから移行先のサーバへファ...

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ファイル システム制限により I/O 処理が失敗する事象について

本記事はマイクロソフト社員によって公開されております。 こんにちは、Windows サポートチームです。本日はファイル システム制限により I/O 処理が失敗する事象について紹介させていただきます。 事象新しいファイルの作成や既存ファイルへの書き込みを行った際に、以下のメッセージが表示され、当該操作や I/O 処理が失敗する場合があります。 // メッセージ内容 ファイル システム制限のため、要求された操作を完了できませんでした。 この問題の多くは、ATTRIBUTE LIST と呼ばれるファイル システムの管理領域が要因になります。 ※ ATTRIBUTE LIST の詳細については後述いたします。 弊社では以下のような環境でお問合せをいただくことが多い状況です。 <Case1:ファイルサーバと利用しているボリュームに多くのセキュリティ設定をされている環境>この環境では...

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ファイル システムの拡張に失敗する事象について

本記事は、マイクロソフト社員によって公開されております。 こんにちは、Windows サポートチームの三浦です。本日は、ボリュームの拡張を行った際に、エクスプローラー上のサイズが正しく拡張されない事象が発生した場合の対処方法について紹介させていただきます。 概要ボリュームの拡張を行うと、内部的に、パーティションの拡張とファイル システムの拡張がそれぞれ実行されますが、稀に、ファイル システムの拡張のみが失敗する場合がございます。このような状況になると、パーティション サイズ自体は拡張されているため、ディスクの管理画面などでは拡張後の正常なサイズが表示されますが、ファイル システムのサイズを表示するエクスプローラー上の表記では、拡張前のサイズが表示される状況となります。 対処策このような事象が発生した場合、diskpart コマンドを利用してファイル システムの拡張を再実行することで...

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VMConnect のメモリリークについて

本記事は、マイクロソフト社員によって公開されております。 こんにちは、Windows サポートチームです。今回は VMConnect のメモリリークについてお伝えさせていただきます。 対象 OSWindows Server 2019Windows Server 2022 事象VMConnect は仮想マシン接続の画面 (コンソール) を担うプロセスになります。この VMConnect を起動したまま、仮想マシンの再起動が繰り返されると VMConnect のメモリがリークする事象が発生する可能性があります。 // 仮想マシンの接続画面 原因mstscx.dll の初期化処理においてメモリの解放が行われていないことが原因になります。本モジュールはリモートデスクトップの機能を提供するモジュールであり、VMConnect はこのモジュールを利用して画面の表示を行っております。 回避策仮想マ...

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VSS Event ID 8230 が記録される事象について

本記事は、マイクロソフト社員によって公開されております。 みなさん、こんにちは。Windows サポート Storage & High Availability チームです。今回のテーマは、VSS を使用した際に、イベントログに 「EventID : 8230」 が記録される事象についてご紹介します。 概要VSS 利用時に、イベントログ (Application) にイベント ID 8230 (状態 = 1376:ERROR_NO_SUCH_ALIAS ) が記録される事例が報告されております。 12345"ボリューム シャドウ コピー サービス エラー: アカウント XXXXXXX を解決できませんでした。状態: 1376。 ドメイン コントローラーへの接続と、VssAccessControl レジストリ キーを確認してください。 エラー固有の詳細: ...

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Hyper-V 仮想マシンのチェックポイントが削除できない事象について

本記事は、マイクロソフト社員によって公開されております。 こんにちは、Windows サポートチームです。今回は Hyper-V 仮想マシンのチェックポイントが削除できない事象について紹介させていただきます。 事象Hyper-V では仮想マシンを過去の状態に戻せるようにチェックポイントの機能を提供しています。通常、チェックポイントは Hyper-V マネージャー上から削除できますが、まれに Hyper-V マネージャー上から削除できない場合があります。 原因チェックポイントが “Recovery” のタイプで作成されている可能性があります。 チェックポイントのタイプに “Standard” と “Recovery” が存在しており、”Standard” は Hyper-V マネージャーからチェックポイントを作成した場合のタイプになります。”Recovery” のタイプのチェックポイント...

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既存の仮想ハードディスクを利用した仮想マシンの再作成について

本記事は、マイクロソフト社員によって公開されております。 こんにちは、Windows サポートチームです。今回は既存の仮想ハードディスクを利用した仮想マシンの再作成について紹介させていただきます。 概要仮想マシンは CPU やメモリの設定値などを保存しているファイル (xml/vmcx) とデータを保存するための仮想ハードディスク (vhd/vhdx) ファイルにて構成されています。 Hyper-V ホストにて予期せぬシャットダウンなどが発生し、設定値などを保存しているファイル(xml/vmcx) が破損した場合には、仮想マシンを起動することができません。この時、仮想ハードディスク (vhd/vhdx) ファイルが破損していなければ、これを利用して仮想マシンを再作成することにより、仮想マシンを復旧できる可能性があります。 仮想マシンの再作成手順以下に既存の仮想ハードディスクを利用した仮...

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WinHTTP Web Proxy Auto-Discovery Service サービスの起動が失敗する。

こんにちは、Windows プラットフォーム サポートです。今回は WinHTTP Web Proxy Auto-Discovery Service サービスの起動が失敗する事象についてご説明します。 事象WinHTTP Web Proxy Auto-Discovery Service サービスが他のサービスと共通の svchost.exe 上で動作する場合、サービスの起動が失敗することがあります。WinHTTP Web Proxy Auto-Discovery Service サービスが起動できない場合、HTTP 通信で PAC ファイルなどを利用したプロキシ サーバーの選定が正しく動作しなくなります。また、インターネット オプションのプロキシ サーバー設定画面も開けなくなります。なお、事象が発生すると、システム イベント ログには以下のイベントが記録されます。 エラー Service...

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Disk 153 イベントについて

本記事は、マイクロソフト社員によって公開されております。 こんにちは、Windows サポートチームの三浦です。本日は、Disk 153 警告イベントの概要と本イベントが記録された際の対応方法を紹介させていただきます。 イベントの概要Disk 153 警告イベントは、Miniport Driver から上位の OS ドライバーへエラーが返され、I/O のリトライが発生したことを検知した際に記録されるイベントとなります。一般的には、ディスクの高負荷や、ハードウェア (ホストとディスク デバイス間を含む) / Miniport Driver で何らかの問題が発生し、I/O のリトライが生じた場合に本イベントが出力されます。 Miniport Driver は、OS 上のストレージ スタックの最下層に位置するドライバーであり、一般的に、ハードウェア固有の制御を行うためにハードウェア ベン...

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動的メモリを有効化した仮想マシンにおいて Resident Available Memory が枯渇する問題

本記事はマイクロソフト社員によって公開されております。 いつも弊社製品をご利用いただきまして誠にありがとうございます。Windows Commercial Support の相沢です。 今回は動的メモリが有効に設定されている仮想マシンにおいて、Memory manager の不具合に起因して Resident Available と呼ばれるメモリ領域が枯渇し、物理メモリには余裕があるにもかかわらずシステムの動作が不安定になる問題についてご案内いたします。 対象 Guest OS Windows Server 2019 Windows 10 LTSC 2019 概要仮想化環境では、仮想マシンのメモリ使用状況に応じてメモリの割り当てを動的に増減させる機能として “動的メモリ” が用意されています。本機能を利用することにより、仮想基盤のメモリリソースを柔軟に管理することができます。 しかしなが...

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