本記事は、マイクロソフト社員によって公開されております。
こんにちは、Windows サポート チームです。
今回は、Windows Server 2025 でフェールオーバー クラスターを構築した後に作成される「ユーザー マネージャー グループ」役割についてお知らせします。本役割が作成される動作の意味や、削除・停止に関する考え方について解説します。
対象
以下の条件に該当する環境が対象です。
- Windows Server 2025
- フェールオーバー クラスターを構成した環境
事象
クラスターを構成した後、以下の役割が自動的に作成されます。
- 名前 : ユーザー マネージャー グループ
- 種類 : ユーザー マネージャー
結論
- クラスター構成後に「ユーザー マネージャー グループ」が作成されるのは、Windows Server 2025 の新機能であり、想定通りの正常な動作です。
- 本役割は他のクラスター リソースと依存関係を持ちませんが、システムが内部的に使用する役割のため、無効なリソースではありません。
- 削除した場合でも自動的に再作成される仕様のため、削除ではなく「停止」状態での運用を推奨します。Azure 連携を行わない環境であれば、「停止」状態で運用しても製品上の問題はありません。
ユーザー マネージャー グループとは
ユーザー マネージャー グループは、Azure Portal 上の Windows Admin Center (WAC) 連携機能や、認証プロセスにおいてシステムが内部的に使用する役割です。
あくまで内部処理専用のコンポーネントであり、管理者が意識・操作する必要はありません。そのため、クラスター構成後に本役割が作成されることは、想定通りの動作です。
なお、本役割の詳細な仕様に関する公開情報は存在しません。
クラスター構成への影響
本役割はシステムが必要に応じて自動的に利用するものであり、WSFC のクラスター構成の構築・運用において、お客様が特別な設定や意識をする必要は一切ありません。
また、本役割は他のクラスター リソースと依存関係を持たず、独立して動作する設計となっています。そのため、ファイル サーバーや仮想マシンなど他のリソースのフェールオーバー動作に影響を及ぼすことはありません。
フェールオーバー クラスター マネージャーや PowerShell を用いた一般的な管理操作 (役割追加・手動フェールオーバー・フェールバック等) においても、本役割が認証に関与することはありません。
なお、クォーラム領域と合わせて、ユーザー マネージャー グループを明示的にフェールオーバー制御する必要もありません。システムが自動的に管理するため、クォーラム等の移動に合わせて手動で追従させる必要はありません。
削除・停止について
依存関係を持たない役割であるため削除を検討される場合がありますが、本役割を手動で削除した場合でも、クラスター サービスの再起動等のタイミングで自動的に再作成される仕様です。
そのため、永続的に削除する手段や、機能を無効化する設定は存在しません。
一方、「停止」状態に設定した場合は、フェールオーバー・フェールバック実行時も、クラスター サービスの再起動時も「停止」状態が維持され、自動的に「実行中」へ遷移することはありません。「停止」状態は、管理者が明示的に「開始」操作を行わない限り維持されます。
本役割は、Azure Portal の Windows Admin Center (WAC) との認証などに関わる役割になります。
そのため、Azure との連携を行わない環境においては、「停止」状態で運用しても、クラスターの基本機能・運用に支障が生じることはなく、製品上の問題はありません。
以上を踏まえ、削除ではなく「停止」状態での運用をご検討いただけますと幸いです。
本情報の内容 (添付文書、リンク先などを含む) は作成日時点のものであり、予告なく変更される場合があります。
更新履歴
2026/06/11 : 新規作成