SR-IOV を有効にした仮想スイッチを仮想マシンに割り当てた際に Microsoft-Windows-Hyper-V-VmSwitch 警告イベント ID 119 が記録される

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こんにちは、Windows プラットフォーム サポートです。
今回は SR-IOV を有効にした仮想スイッチを仮想マシンに割り当てた際に、Microsoft-Windows-Hyper-V-VmSwitch 警告イベント ID 119 が記録される事象についてご説明します。

事象

Windows Server 2012 以降の Hyper-V 環境で、SR-IOV を有効にした仮想スイッチを仮想マシンに割り当てるとき、ネットワークアダプターで “MACアドレスのスプーフィングを有効にする” のチェックがオフでも、以下の Microsoft-Windows-Hyper-V-VmSwitch 警告イベント ID 119 が記録されることがあります。

ログの名前: System
ソース: Microsoft-Windows-Hyper-V-VmSwitch
イベント ID: 119
レベル: 警告
説明:
Port D541C5CD-2E58-47F4-9134-5BEF257E2690 (Friendly Name: 動的なイーサネット スイッチ ポート) has MAC address spoofing enabled. This is not supported on the associated switch 14349A22-9A77-44A5-9AF1-0F9C95EDB347 (Friendly Name: Test Switch01) because IOV is enabled. Traffic with a spoofed MAC address will not function properly.

原因

以下 1 と 2 の条件を満たす場合に本警告イベントが記録されます。

  1. 仮想スイッチで SR-IOV が有効となっていること。

  1. SR-IOV を有効にした仮想スイッチを仮想マシンのネットワークアダプターに割り当て、ネットワークアダプターの設定が以下のいずれかとなっていること。
  • [高度な機能] - [MAC アドレスのスプーフィングを有効にする] がオン
  • [高度な機能] - [DHCP ガードを有効にする] がオン
  • [高度な機能] - [ルーター アドバイズ ガードを有効にする] がオン
  • [高度な機能] - [ポートミラーリング] - [ミラーリング モード] で “移行先” または “移行元” を選択
  • Set-VMNetworkAdapter で StormLimit をゼロ以外の値に設定

ネットワークアダプターの上記の機能は、SR-IOV が有効な仮想スイッチではサポートされないため、本警告イベントが記録されます。

対応策

本警告イベントが記録された場合、仮想マシンのネットワークアダプターで以下の設定が変更されているか確認し、変更されている場合にはオフにします。

  • [高度な機能] - [MAC アドレスのスプーフィングを有効にする]
  • [高度な機能] - [DHCP ガードを有効にする]
  • [高度な機能] - [ルーター アドバイズ ガードを有効にする]
  • [高度な機能] - [ポートミラーリング] - [ミラーリング モード]
  • Set-VMNetworkAdapter の StormLimit (※変更されている場合は StormLimit をゼロに設定します)

対象 OS

  • Windows Server 2012
  • Windows Server 2012 R2
  • Windows Server 2016
  • Windows Server 2019
  • Windows Server 2022

特記事項

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