展開済みのVMサイズを変更する

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本記事はマイクロソフト社員によって公開されております。
こんにちは。Windows プラットフォーム サポートの馬場です。
このブログでは、AVD 環境に展開済みのセッション ホストのサイズ変更手順及び、設定時の注意事項などについてご紹介いたします。

展開済みの AVD セッションホストのサイズ変更方法


展開済みの AVD セッション ホストについては以下の技術文書の記載に基づいてインスタンスを変更可能です。

仮想マシンのサイズ変更 - Azure Virtual Machines | Microsoft Docs

この際の注意点として、プール型でセッション ホストを展開している場合には、
同一プール内のすべてのセッション ホスト(仮想マシン)のインスタンスを同じサイズに設定していただくことを推奨しております。

プール内の仮想マシンの一部のインスタンスが異なる場合、ユーザーがログオンするセッション ホストが異なった際、
ユーザーに提供されるパフォーマンスが変わってしまうことが上記の理由です。

個人型の場合は、ユーザーとログオンするセッション ホストは紐づいており、
ユーザーは毎回同じセッション ホストにログオンするため、プール内で個別のセッション ホストのインスタンスが異なっていても問題はありません。

ホスト プールの設定更新


次に既存のホスト プールの設定を更新する方法についてご案内します。

プール作成の段階でインスタンス 設定は固定化されているため
プールに設定されているインスタンスの設定を更新しないと、新規にセッション ホストが作成される場合に古い設定を参照してしまいます。

そのため、Azure Automation や、Auto Scaling 機能を利用してスケーリングを行っている場合、前述した通りユーザーに提供されるパフォーマンスが変わってしまう可能性があります。

設定変更は以下手順を PowerShell にて実行していただく必要があります。

#Azureログイン

1
login-azaccount

#Hostpool取得

1
2
$resource = Get-AzResource -ResourceType 'Microsoft.DesktopVirtualization/hostpools' | Out-GridView -OutputMode Single -Title  'サイズを変更するホストプールを選択してください。'
$myHP = Get-AzWvdHostPool -Name $($resource.Name) -ResourceGroupName $($resource.ResourceGroupName)

#仮想マシンの設定をPS Objectとして取得

1
$newvmtemplate = $myHP.VMTemplate | convertfrom-json

#現在のホストプール設定を表示

1
$newvmtemplate

#変更したいサイズを指定する

$newvmtemplate.vmSize = [PSCustomObject]@{id='Standard_D2s_v4'; cores=2; ram=4}

#ホストプールの情報を更新する

Update-AzWvdHostPool -Name $($myHP.Name) -VMTemplate $($newvmtemplate | ConvertTo-Json) -ResourceGroupName $($resource.ResourceGroupName)

補足


本設定手順に登場する Get-AzResource を実行するには、Az モジュールのインストールが必要です。
英語のみのご紹介となりますが、下記よりインストールを行っていただくことが可能です。

Install the Azure Az PowerShell module | Microsoft Docs

関連:
新しいセッション ホストで既存のホスト プールを拡張する - Azure | Microsoft Docs