Windows ファイアウォールにより「Windows セキュリティの重要な警告」ポップアップが表示される条件と対処方法について

本記事はマイクロソフト社員によって公開されております。本記事は 2020 年 1 月 6 日に公開された記事を本ブログに移行した記事になります。 こんにちは。Windows プラットフォーム サポートです。アプリケーション初回起動時などに、「Windows セキュリティの重要な警告」というポップアップがユーザーに表示されることがあります。この動作に関連して、表示自体の意味や、表示された後に該当のアプリケーションでの通信ができないとのお問い合わせをいただいております。この記事では、なぜポップアップが表示されるのか、表示の影響、影響を回避する方法の 3 点についてご案内します。 (1) 「Windows セキュリティの重要な警告」ポップアップの表示条件と目的について 「Windows セキュリティの重要な警告」ポップアップは、以下の 2 つの条件いずれも該当する場合に表示されます。 (A) 特...

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ファイル共有とシンボリックリンクの利用について

本記事は 2016 年 8 月 31 日に公開された記事を本ブログに移行した記事になります。 Windows プラットフォーム サポートの山本です。今回はファイル共有とシンボリック リンクの利用について取り上げたいと思います。 1.シンボリックリンクについてこの機能は Windows 2000 の NTFS で導入された、「リパース ポイント」と呼ばれる機能を使って実現されている機能です。mklink コマンドを使用して、以下のように C:\ 以下のフォルダへ、D:\ 以下に存在するフォルダをリンクさせることができます。 2.シンボリック リンクの作成方法この機能を使用して、共有しているフォルダ内に別の共有 (ローカル or リモート問わず) へのリンクを作ると、ユーザー側ではアクセス先を変更せずに参照先を変更する事が出来ます。以下のコマンド例は、別のサーバーで共有しているフォルダへ...

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Windows Server 2012 以降の OS 標準 NIC チーミング(LBFO:Load Balancing and Failover)のフェイル バック動作について

本記事は 2015 年 12 月 22 日に公開された記事を本ブログに移行した記事になります。 Windows プラットフォーム サポートの山本です。本日は、Windows Server 2012 以降の OS 標準 NIC チーミング (LBFO : Load Balancing and Failover) のフェイル バック動作について取り上げます。 LBFO で NIC チーミングをアクティブ/スタンバイ (チーミング モード:スイッチに依存しない) で構成した場合、アクティブ側のネットワーク アダプターに障害が発生すると、スタンバイ側のネットワーク アダプターがアクティブとなり、フェイルオーバーします。 その後、もともとアクティブとなっていたネットワーク アダプターが障害から復旧した場合には、即時にフェイル バックせず、リンク状態の安定性を確保するために 30 秒後にフェイル バッ...

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NLB(マルチキャストモード) 構築時の注意点 およびロードバランサー機器導入環境における ADFS 構築時の要件について

本記事は 2015 年 3 月 1 日に公開された記事を本ブログに移行した記事になります。 皆様、こんにちは。Windows プラットフォーム サポートの山本です。 今回は、Windows Server の持つ負荷分散機能であるネットワーク負荷分散(以下、NLB)をマルチキャスト モードで構成した際の注意点ならびに、ロードバランサーなどを用いて ADFS を導入する際の要件について取り上げます。 NLB をマルチキャスト モードで構成した際に、お使いのルーターまたは L3 スイッチによっては、静的に NLB ホストの仮想 IP アドレスおよび仮想 MAC アドレス(03-BF-xx-xx-xx-xx)を関連付けるARP エントリーを事前に登録しておかないと、正常に通信が出来ない場合がございます。 これは、仮想 MAC アドレス(03-BF-xx-xx-xx-xx)に関連付けられた ARP ...

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Windows 10 のバージョンアップを行った際にファイアウォールの許可規則が無効化されてしまう

本記事は 2019 年 3 月 7 日に公開された記事を本ブログに移行した記事になります。 皆様、こんにちは。Windows プラットフォーム サポートです。今回は Windows 10 のバージョン アップを行った際にファイアウォールの許可規則が無効化されてしまうという事例を紹介します。 [現象]Windows 10 のバージョンアップを行った際にファイアウォールの許可規則が無効化されてしまう場合があります。 [原因]アプリケーション パッケージに対するファイアウォールの規則をカスタマイズし、その規則がアプリケーション パッケージの通信を許可するうえで不完全な規則と判断した場合に無効化されます。この動作は想定された動作です。 例としてリモート デスクトップを取り上げます。リモート デスクトップ アプリケーション パッケージへのファイアウォール許可規則は下図のように “リモート デスクトッ...

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スマート カード PIN ロック時の統合ブロック解除画面が表示されない事象について

こんにちは。Windows Commercial Support Directory Services チームです。 今回は、Windows 10 にて、スマート カード PIN ロック時の統合ブロック解除画面が表示されない事象について案内します。 問題となる事象Windows 10 (すべてのバージョン) にてグループ ポリシーにて “ログオン時に統合ブロック解除画面を表示する” の設定を有効にしている環境にて、以下の手順を行った場合に、統合ブロック解除画面が表示されない事象が発生いたします。 事象の発生する具体的な手順は以下となります。 <前提条件>以下のポリシーが “有効” 設定されている環境にて、スマート カードを使用したログオンを行う環境における事象です。 [コンピューターの構成] - [管理用テンプレート] - [Windows コンポーネント] - [スマート カ...

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Windows Server 2019 で LBFO のチーミング モードを LACP から他のモードに変更するとエラーとなる

こんにちは。Windows プラットフォーム サポートです。 Windows Server 2019 の LBFO チーミング モード変更時のエラーと対処方法についてご案内します。 問題の概要Windows Server 2019 で LBFO チーミングを LACP で構成後、チーミング モードを LACP から他のモードに変更しようとすると「パラメーターが間違っています。」のエラーが発生し、チーミング モードが変更できません。 Windows Server 2016 では本問題は発生しません。 手順 LBFO でチーミング モードを「LACP」でチームを作成します。 チーミング モードを「LACP」から「静的チーミング」または「スイッチに依存しない」に変更します。 「OK」または「適用」を選択します。 上記手順を実施後に「パラメーターが間違っています。」とエラーが表示されます。 対...

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リモート管理者モードでの接続 (mstsc /admin) 時の制限事項について

本記事はマイクロソフト社員によって公開されております。こんにちは、Windows サポートチームの李です。 本記事では、Remote Desktop Service 環境で RD セッション ホストにおけるリモート デスクトップ接続 (RDP) における、リモート管理者モードでの接続 ( mstsc /admin ) 時の制限事項についてをご紹介します。 リモート デスクトップ接続は、1 台の端末に対して、1 つの接続 (セッション) までの接続という制限がございますが、セッション ホストの役割を追加した端末 (Windows Server) では、1 台の端末に対して、複数の接続 (セッション) を確立することができます。 このセッション ホストの環境への接続には、ライセンスが必要となりますが、管理を目的とした、ライセンスを必要とないセッションが用意されています。※ セッション ホストの...

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「SSL 暗号の順位」ポリシーの初期値が全角カンマ区切りになる事象について

本記事はマイクロソフト社員によって公開されております。 こんにちは。Windows Commercial Support Directory Services チームです。一部の管理用テンプレートを使用しているコンピューターで、 [SSL 暗号の順位] ポリシーの初期値が全角カンマ区切りになる事象についてご案内いたします。 発生環境以下 OS バージョンの日本語版管理用テンプレートを使用している環境 Windows Server 2019 Windows 10 v1703 以降  ※ Windows 10 v1607 以前、Windows Server 2016 以前の管理用テンプレートでは発生しません 発生事象グループ ポリシーの [SSL 暗号の順位] を有効に設定した際、デフォルトの設定値が全角カンマ区切りになる事象が発生いたします。  ポリシー パス : [コンピューターの構成...

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Custer Shared Volume に対する記憶域の検証が失敗する事象

本記事はマイクロソフト社員によって公開されております。 いつも弊社製品をご利用いただきまして誠にありがとうございます。Windows Commercial Support Storage and High Availability チームです。 今回は、WSFC 環境において クラスター起動後に一度もオンライン状態に遷移していない CSV(Cluster Shared Volume) に対して「記憶域の検証(クラスター検証のテスト項目の一つ)」を実行すると失敗する問題についてご案内させていただきます。 対象 OS Windows Server 2012 Windows Server 2012 R2 Windows Server 2016 Windows Server 2019 概要WSFC 環境では、クラスターを構成するノードのハードウェアやソフトウェアが WSFC の要件に沿っている...

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