Storage Migration Service のジョブ作成や削除の操作が失敗する事象について

本記事は、マイクロソフト社員によって公開されております。 こんにちは、Windows サポート チームです。今回は Storage Migration Service (SMS) の操作時に発生するエラーについて記載させていただきます。 概要 Storage Migration Service で、ジョブの作成や削除時に以下のようなエラーが発生し、操作が失敗することがあります。また、ファイル転送完了後の画面遷移の際にも同様のエラーが発生することがあります。ファイル転送完了後のエラー発生時は、ファイル転送は正常終了していますが、その後の操作ができない状態となります。 <エラー 1>リモート サーバー <ホスト名> への接続に失敗し、次のエラーメッセージが返されました: WinRM クライアントは HTTP サーバー エラー状態 (500) を受信しましたが...

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マスター イメージ展開後に複数端末で同じ SQMClient MachineID が使用されてしまう事象について

本記事はマイクロソフト社員によって公開されております。こんにちは、Windows サポートです。 概要マスター イメージ展開後、複数端末で同じ SQMClient MachineIDが使用されてしまう事象についてご案内させていただきます。マスターイメージを作成するには Sysprep を実施する必要がありますが、Sysprep 中にアプリケーションがクラッシュするなど、何らかの問題が起きた場合、Sysprep の一般化 (generalize) によって削除された SQMClient MachineID が再割り当てされてしまうことがございます。SQMClient MachineID が再割り当てされた状態のまま、マスター イメージとして展開してしまうと複数の端末で同じ SQMClient MachineID が使用されてしまう状況が発生いたします。 詳細問題ない環境においては、Syspr...

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CVE-2022-37967 への対応とその影響について

※ 本記事はマイクロソフト社員によって公開されております。 こんにちは。Windows Commercial Support Directory Services サポートチームです。2022 年 11 月にリリースされた更新プログラムでは、Active Direcotry 環境への脆弱性対応として以下 3 点の対処が含まれています。 ・CVE-2022-37966 への対応とその影響について・CVE-2022-38023 への対応とその影響について・CVE-2022-37967 への対応とその影響について 本記事では、CVE-2022-37967 への対応とその影響 (Kerberos プロトコルの変更/完全なPAC署名の追加) についてご案内させていただきます。 CVE-2022-37967 の脆弱性対応について 2022 年 11 月に公開いたしました CVE-2022-3796...

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CVE-2022-37966 への対応とその影響について

※※ 2023/6/30 更新※※ ・イベント ID 42 のイベントログについての情報更新に伴い、本記事の内容を更新いたしました。 本記事はマイクロソフト社員によって公開されております。 こんにちは。Windows Commercial Support Directory Services チームです。 2022 年 11 月にリリースされた更新プログラムでは、Active Direcotry 環境への脆弱性対応として以下 3 点の対処が含まれています。 CVE-2022-37966 への対応とその影響について CVE-2022-38023 への対応とその影響について CVE-2022-37967 への対応とその影響について 本記事では、CVE-2022-37966 への対応とその影響について (Kerberos プロトコルの変更/セッションキーの既定の暗号化タイプの変更) に...

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Powershell コマンドによる仮想マシンの TPM 設定について

本記事はマイクロソフト社員によって公開されております。 こんにちは。Windows サポートチームです。今回は Powershell コマンドによる仮想マシンの TPM 設定についてお伝えさせていただきます。 事象 仮想マシンの TPM を有効するため、Enable-VMTPM を実行すると以下のエラーが発生する。 // エラーの内容 原因 仮想マシンで TPM を有効にする際に必要なキー保護機能の設定が不足していることが原因になります。 対処策 Enable-VMTPM を実行する前に、Set-VMKeyProtector コマンドを使用して、キー保護の設定をします。 コマンドラインは以下のとおりです。 1Set-VMKeyProtector -VMName "仮想マシン名" -NewLocalKeyProtector // 参考情報Set-...

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Resource-Exhaustion-Detector: 2004

本記事はマイクロソフト社員によって公開されております。 こんにちは、Windows サポートチームの栗木です。本記事では、仮想メモリ不足が発生した際にシステムのイベント ログにソース:Microsoft-Windows-Resource-Exhaustion-DetectorWindows、イベント ID:2004 で記録される警告イベントの確認方法および対応方法をご紹介いたします。 このイベント ログから、イベント ログが記録された時間の仮想メモリの使用状況が確認できます。ただ、このイベント ログからは仮想メモリの使用量以外は確認できないため、なぜ仮想メモリの使用量が増加したのかは、追加で調査が必要になります。 なお、仮想メモリ不足と判定されイベント ログが記録される閾値は公開されておりません。大まかな値が知りたい場合は Testlimit ツールで、仮想メモリを連続的に確保することによ...

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Windows Server 2012 R2 におけるクラスターの共有ボリューム (CSV) の既知の問題について

本記事はマイクロソフト社員によって公開されております。こんにちは。Windows Commercial Support Directory Services チームです。Windows Server 2012 R2 において、クラスターの共有ボリューム (CSV) 上のファイルまたはフォルダーに対して名前変更などの処理を実行した際に、「STATUS_BAD_IMPERSONATION_LEVEL (0xC00000A5)」 というエラーで失敗する可能性があります。このエラーは、管理者特権を持たないプロセスから CSV 所有者ノードに対して操作を実行したときに発生します。この事象を回避するためには、次のいずれかの操作を行います。 管理者特権を持つプロセスから操作を実行する。 CSV 所有権を持たないノードから操作を実行する。 この問題は、2019 年 1 月から 2022 年 ...

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Win+Shift+矢印キーでウィンドウを移動したときの動作の違いについて

こんにちは、Windows サポートチームの丸山です。 本日は、Win+Shift+矢印キーを用いてウィンドウを隣のモニターに移動したときに、Windows 10 と Windows 11 では、動作が異なる事象についてご紹介いたします。 概要 - SymptomWindows では、Windows + Shift キーを押しながら左右の矢印キーを押下することで、アクティブなウィンドウを隣のモニターに移動させることが出来ます。 このとき、宛先となるモニターの縦の解像度が、ウィンドウの高さよりも小さい場合、サイズ可変のウィンドウは、宛先のディスプレイの解像度に合わせて、移動後のウィンドウのサイズが小さくなる動作でございます。 一方で、サイズが固定されているウィンドウをキー操作で移動した場合、Windows 10 と Windows 11 では動作に違いがございますので、ご紹介させていただき...

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VSS Event ID 12347 が記録される事象について

本記事は、マイクロソフト社員によって公開されております。 みなさん、こんにちは。Windows サポート Storage & High Availability チームです。今回のテーマは、VSS を使用したバックアップの際に、イベントログに 「EventID : 12347」 が記録される事象についてご紹介します。 概要VSS 利用したバックアップ時に、イベントログ (Application) にイベント ID: 12347 が記録される事例が報告されております。 -——————————–“Volume Shadow Copy Service error: An internal inconsistency was detected in trying to contact shadow copy service writers. The Registry Writ...

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トリガーに、“毎週”、”間隔” を 2 以上に設定したタスクが毎週実行される事象について

本記事は、マイクロソフト社員によって公開されております。 皆さん、こんにちは。Windows サポート チームです。今回は、タスクスケジューラーの動作についてご紹介します。 現象 - Symptomタスクスケジューラーのトリガーにて、“毎週” と設定したうえで、“間隔” に 2 以上の値を設定された場合、作成されたタスクが毎週実行されます。また、“間隔” に 2 以外 (3 など) を設定した場合でも、毎週実行の事象が、発生することを確認しております。 回避策 - Workaroundトリガーに “毎月” や “毎日” を設定した場合では、同様の事象は確認されておりません。そのため、例えば、2 週間ごとに実行するタスクの場合、トリガーを “毎日”、”間隔” に 14 日と設定することで期待される動作とすることができます。 解決策 - Resolution本事象につきましては、以...

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