本記事はマイクロソフト社員によって公開されております。
こんにちは、Windows サポートチームの栗木です。
本記事では、アプリケーションのイベント ログにソース:Microsoft-Windows-Perflib、イベント ID:2017 で記録される NUMA のパフォーマンス カウンターに関連する警告イベントについてご紹介いたします。
レベル:警告
ソース:Microsoft-Windows-Perflib
イベントID:2017
説明:NUMA の物理メモリの使用率データを収集できません。データ セクションの最初の 4 バイト (DWORD) に、状態コードが含まれています。
適用対象の OS
- すべての Windows OS
イベントが記録される状況
Event ID: 2017 の NUMA に関連する警告は、パフォーマンス カウンター情報をすべて採取する処理にて、NUMA Node Memory のパフォーマンス カウンターに必要なデータをバッファに保存する処理で、バッファが不足した場合に出力されます。
ただ、イベント ログを記録後に、OS が内部的にバッファを拡張した上で再度パフォーマンス カウンター情報を収集しますので、結果的に全カウンターの収集処理は正常に完了します。そのため、こちらの警告が記録されておりましても、パフォーマンス カウンター情報の採取やシステムの動作に影響はございません。
対処方法
本警告イベント出力後には、バッファの拡張処理が自動的に行われた後に正常に処理が完了しますので、お客様側での対処は必要ございません。
なお、当該イベントの出力自体を抑制したい場合につきましては、イベントの出力のみを抑制する方法はないため、関連するパフォーマンスカウンターを無効化する必要があります。しかしながら、対象のパフォーマンス カウンターを無効化しますと、System、Memory、Processor などの一般的なパフォーマンス情報を参照することができなくなるため、イベント監視対象から除外していただく運用でご対応いただくことが一般的となります。
変更履歴
- 2024/01/15 : 本 Blog の公開