CopyProfile 設定を含む Sysprep を実施した端末において ConfigureStartPins ポリシーが初回ログオン時のみ適用されない事象について

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本記事はマイクロソフト社員によって公開されております。

いつも弊社製品をご利用いただきまして誠にありがとうございます。
日本マイクロソフト Windows サポートチームです。

今回は、CopyProfile 設定を含む Sysprep を実施した端末において新規ユーザーがログオンした際に、MDM ポリシーや、PPKG ファイルによって設定される ConfigureStartPins ポリシーが適用されないことで、スタート メニューのレイアウトが反映されない事象についてご案内致します。
この記事では、本事象の概要と対処策についてご説明します。

対象OS

  • Windows 11 22H2 (KB5030310 以降)
  • Windows 11 23H2

概要

上記 OS にて、KB5030310(2023年9月26日)以降の更新プログラムを適用している環境におきましては、以前別の端末にて設定したスタート メニュー関連の設定値を、同じ Micorosoft アカウントで新しい端末にログオンした際に引き継ぐ機能が追加されております。
上記の動作変更の影響により、CopyProfile 設定を含む Sysprep を実施した環境の場合、初回ログオン時にスタート メニューを構築するタイミングにて、ConfigureStartPins ポリシーが参照されない動作となっております。
結果として、前述の環境におきましては、初回ログオン時に ConfigureStartPins ポリシーにて設定したスタート メニューのレイアウトが反映されません。

以下の対処策を実施することにより、ConfigureStartPins ポリシーの再読み込みを実施し、スタート メニューのレイアウトを反映することが可能となりますため、実施をご検討いただけますと幸いです。

対処策

以下の二点が本動作の対処方法となります。

  • 再ログオンを実施する。
    該当の事象は初回ログオン時のみに発生するため、二回目以降のログオン時には発生しません。
    そのため、一度ログオフを実施いただきまして、再ログオンすることで ConfigureStartPin ポリシーによるスタート メニューのレイアウトが反映されます。

  • StartMenuExperienceHost.exe の再起動
    タスク マネージャー等で StartMenuExperienceHost.exe を一度終了し、再度スタート メニューを起動することで ConfigureStartPin ポリシーの再読み込みが行われ、スタート メニューのレイアウトが反映されます。

本投稿が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
※ 本情報の内容 (添付文書、リンク先などを含む) は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。

関連リンク

以下の設定が本事象により影響を受けます

変更履歴

2023/12/25 : 本記事の公開