Windows 11 Pro エディションで Credential Guard の機能が有効と表示される問題について

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本記事はマイクロソフト社員によって公開されております。

こんにちは。Windows Commercial Support Directory Services チームです。

今回は、Windows 11 の Pro および Pro Education エディションで、本来サポートされていない Credential Guard の機能が有効と表示される問題についてご案内いたします。

以下の公開情報にも記載されている通り、Credential Guard は Windows の Enterprise および Education エディションでサポートしており、Pro および Pro Education エディションではサポートしておりません。

Credential Guard の概要
※「Windows エディションとライセンスに関する要件」の項目をご参照ください。

しかしながら、Windows 11 の Pro および Pro Education エディションに対して、グループ ポリシーなどで Credential Guard を有効にする設定が適用されている場合に、msinfo32 コマンドなどでシステム構成を確認すると以下のように Credential Guard が有効であると表示される事象が発生します。

上記につきましては表示上の誤りとなります。
Windows 11 Pro および Pro Education エディションで、Credential Guard が有効と表示されていても動作いたしません。

Credential Guard が有効と表示されるこの問題は、WMI (Windows Management Instrumentation) で構成情報を取得する処理に一部問題があり発生します。この問題については、以下の Windows 11 22H2 向けにリリースされた 2023 年 7 月 26 日以降の更新プログラム (KB5028254) にて対処が実施されております。

2023 年 7 月 26 日 — KB5028254 (OS ビルド 22621.2070) プレビュー

Windows 11 の Pro および Pro Education エディション上で、Credential Guard が有効と表示されている場合は、2023 年 7 月 26 日以降の更新プログラムを適用していただき、表示されなくなるかご確認をお願いいたします。

更新履歴

2023/11/02 : 本ブログの公開
2023/11/13 : 一部文言の修正