構成バージョンが 8.0 未満の仮想マシンを保存状態から再開できない事象について

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本記事は、マイクロソフト社員によって公開されております。

こんにちは、Windows サポートチームです。
今回は構成バージョンが 8.0 未満の仮想マシンを保存した場合に、再開に失敗する事象についてお伝えさせていただきます。

事象


新しいプロセッサ機能 (投機的実行など) を備えた CPU で動作している Hyper-V ホストで構成バージョン 8.0 未満の仮想マシンを保存した場合、再開操作を行うとエラーが発生します。

原因


以下の脆弱性対応のため、既定では構成バージョン 8.0 未満には新しいプロセッサ機能を仮想マシンに公開しません。しかしながら、仮想マシンの再開処理時に新しいプロセッサ機能が公開されていることを前提として処理を行うため、再開処理に失敗します。

// 公開情報
CVE-2017-5715 (分岐先インジェクション) からのゲスト仮想マシンの保護
https://learn.microsoft.com/ja-jp/virtualization/hyper-v-on-windows/cve-2017-5715-and-hyper-v-vms

回避策


上記公開情報に記載されている以下のレジストリを設定することで、再開処理を正常に完了させることが可能です。

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reg add "HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Virtualization" /v MinVmVersionForCpuBasedMitigations /t REG_SZ /d "1.0" /f

いかがでしたでしょうか。本投稿が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
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