Powershell コマンドによる仮想マシンの TPM 設定について

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本記事はマイクロソフト社員によって公開されております。

こんにちは。Windows サポートチームです。
今回は Powershell コマンドによる仮想マシンの TPM 設定についてお伝えさせていただきます。

事象


仮想マシンの TPM を有効するため、Enable-VMTPM を実行すると以下のエラーが発生する。

// エラーの内容


原因


仮想マシンで TPM を有効にする際に必要なキー保護機能の設定が不足していることが原因になります。

対処策


Enable-VMTPM を実行する前に、Set-VMKeyProtector コマンドを使用して、キー保護の設定をします。
コマンドラインは以下のとおりです。

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Set-VMKeyProtector -VMName "仮想マシン名" -NewLocalKeyProtector

// 参考情報
Set-VMKeyProtector
https://learn.microsoft.com/en-us/powershell/module/hyper-v/set-vmkeyprotector?view=windowsserver2022-ps

なお、Hyper-V マネージャーの仮想マシン設定から TPM を有効にした場合には、自動的にキー保護が設定されるため、
事前に Set-VMKeyProtector の実行は不要です。

// 仮想マシン設定から TPM を有効にする箇所

いかがでしたでしょうか。本投稿が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
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