レイアウトファイルを使用したスタートメニューのレイアウト変更について
こんにちは、Windows サポートチームの徳永です。
今回は、Windows 11 のスタートメニューのレイアウトを変更する方法につきましてご紹介をいたします。
スタート画面のレイアウトのカスタマイズとエクスポート で公開されておりますとおり、Windows 10 等の以前の OS では、Export-StartLayout コマンドレットによりエクスポートしたレイアウトファイル (XML ファイル) を使用して、グループポリシーや、Import-StartLayout コマンドレットを使用してスタートメニューやタスクバーのレイアウトを展開することが可能でした。
Windows 11 ではレイアウトファイルが従来の XML ファイルから、JSON ファイルに変更されており、これまでのようなグループポリシーや、Windows PowerShell の Export-StartLayout / Import-StartLayout コマンドレットなどの OS 標準の機能を利用してレイアウトの展開をおこなうことはできず、 Microsoft Intune 等のモバイル デバイス管理 (MDM) プロバイダーの CSP などで展開する必要がございます。
※ 2022 年 2 月 16 日時点の情報となります。
しかしながら、モバイル デバイス管理 (MDM) プロバイダーをご利用いただいていない環境もあるかと存じますので、変わりの手段といたしまして、Windows Configuration Designer 別途ダウンロードし、使用する方法につきまして、ご案内をさせていただきます。
Windows Configuration Designer を使用したレイアウトの展開手順
▼ 設定ファイルの摘出
スタートメニューの pin を任意の形に設定します。
Windows Powershell より以下コマンドレットを実行し、 startlayout.json
ファイルを作成します。Export-StartLayout -path $env:userprofile\desktop\startlayout.json
▼ 設定
以下より Windows Configuration Designer をインストールします。
Windows Configuration Designer のメニューから、Advanced Provisioning を選択し、
任意の名前で Project を作成します。“Choose which setting to view and configure” で “All Windows desktop editions” を選択し、
そのまま “Finish” します。[Runtime settings] - [Policies] - [Start] - [ConfigureStartPins] を選択します。
Any text 欄に startlayout.json の内容をコピーします。
画面上部の “Export” から を選択します “provisioning package” を選択します。
“Next” で進んでいき、”Build” を選択します。
作成された .ppkg パッケージを対象の環境に適用し、想定どおりの
Pin 設定となっているか、ご確認ください。
適用した .ppkg をアンインストールについて
設定アプリを実行いただき、以下メニューを選択します。
<設定>
[アカウント]
-[職場または学校にアクセスする]
-[プロビジョニングパッケージを追加または削除する]適用したプロビジョニングパッケージを選択し、削除を実行します。
手順は以上となります。
本ブログがユーザー様のご計画のご一助となりましたら、幸いにございます。