Windows Server 2022 において、サーバー マネージャー上に edgeupdate サービスに関する警告が表示される

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※本記事はマイクロソフト社員によって公開されております。

みなさん、こんにちわ。
Windows プラットフォーム サポート担当の鵜木です。

今回は、Windows Server 2022 において、システムに影響がない内容ではございますが、サーバー マネージャー上に edgeupdate サービスに関する警告が表示されるため、内容と原因、対応の要否、回避策について、イベント ログを監視していただいているご担当者様に向け、ご説明を記載させていただきます。

尚、本技術情報については、”条件” に記載の環境に合致する場合に適用していただける情報でございますため、ご了承くださいませ。

条件


Windows Server 2022 において、既定の状態で後述の事象が発生します。
尚、本事象は下記の OS に Microsoft Edge をインストールした場合にも発生します。
(対象 OS)
Windows Server 2008 R2
Windows Server 2012
Windows Server 2012 R2
Windows Server 2016 (LTSC)
Windows Server 2019 (LTSC)
Windows Server (SAC)

内容


Windows Server 2022 において、既定の状態でサーバー マネージャー上に edgeupdate サービスに関する警告が下記のとおり表示されます。

原因


Windows Server 2022 では既定で Microsoft Edge Update Service (edgeupdate) が [自動] となっておりますが、必要な処理を終えますとサービスが停止する動作になっております。

edgeupdate サービスはオープン ソースの Omaha をベースとした動作を行っており、更新のためのサービスをバックグラウンドで定期的に動作させる必要がありますが、リソースの節約のため、必要なタイミング以外では自動的に停止するように制御しています。

サーバー マネージャー上では、edgeupdate サービスに限らず、[開始の種類] が [自動] あるいは [自動 (遅延開始)] となっておりますサービスが停止している場合、警告の対象となりますが、本動作は想定動作となりますので、静観していただいて問題ございません。

対応の要否


本警告については、特段の対応は不要でございます。
ただし、本警告を抑止する必要がある場合は、後述の解決策もしくは回避策を実施してください。

解決策


解決策として、下記のいずれかの手順にて、Microsoft Edge Update Service (edgeupdate) を修正が含まれるバーションに更新することで、警告の表示を抑止できます。

  • 対象の環境がインターネットに接続されており、組織が Microsoft Edge の自動更新を無効に設定していない場合
    Microsoft Edge Update Service は自動的に最新に更新されます。

  • 対象の環境がインターネットに接続されていない、もしくはインターネットには接続されているが、組織が Microsoft Edge の自動更新を無効に設定している場合
    以下のサイトからバージョン 98.0.1108.43 以降の安定板の MSI インストーラーをダウンロードして実行してください。
    ※ ご使用の環境に合わせて、赤枠の箇所のバージョンが “98.0.1108.43” 以上のものをご選択ください。

※ 既に Microsoft Edge がインストールされている場合でも、事前にアンインストールすることなく対象のバージョンに更新できます。

参考:Edge for Business 最新のビルドとバージョンのダウンロード
   (https://www.microsoft.com/ja-jp/edge/business/download)

尚、修正が含まれる Microsoft Edge Update Service に更新されているかどうかについては、下記の手順で確認が可能となります。

(手順)

  1. Microsoft Edge を起動し、アドレス バーに edge://policy と入力してポリシー ページを表示します。

  2. [状態] の [Microsoft Edge の更新] 部分のバージョンを確認し、1.3.155.77 以上であることを確認します。
    ※ 赤枠の中の情報となります。

回避策


回避策として、サーバー マネージャーより edgeupdate サービスを監視対象外とすることで、警告の表示を抑止できます。
※ 本回避策は、事象が発生するユーザー毎にそれぞれ実施する必要があります。

(手順)

ローカル サーバー

  1. サーバー マネージャーを起動します。

  2. “ローカル サーバー” の項目にて、”サービス” を選択します。

  3. “ローカル サーバー - サービス詳細表示” 画面より、”サービス” の項目から [Microsoft Edge Update Service(edgeupdate)] のチェックを外します。

  4. 警告が出力されないことを確認します。

すべてのサーバー

  1. サーバー マネージャーを起動します。

  2. “すべてのサーバー” の項目にて、”サービス” を選択します。

  3. “すべてのサーバー - サービス詳細表示” 画面より、”サービス” の項目から [Microsoft Edge Update Service(edgeupdate)] のチェックを外します。

  4. 警告が出力されないことを確認します。

内容は以上となります。

本技術情報がお客様の運用における参考情報になれば幸いでございますため、ぜひご活用くださいませ。