Windows 10 で、Microsoft Intune から Windows Defender ファイアウォール設定を展開した場合の動作について

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本記事は 2020 年 7 月 6 日に公開された記事を本ブログに移行した記事になります。

こんにちは。日本マイクロソフト サポートです。

Windows Defender ファイアウォールの設定を Microsoft Intune のような MDM (Mobile Device Management) ソフトウェアから展開した場合、グループ ポリシーから設定を展開した場合と比べて、設定結果としては同じになっていても UI 上の表示の見え方が異なる場合があります。

この記事では、相違点として以下の 2 点についてご案内させていただきます。

(1) ファイアウォールの状態(「有効」または「無効」)が、「セキュリティが強化されたWindows Defender ファイアウォール」のUI から変更できるように見える。

  1. Intune で、Windows Defender ファイアウォールの設定を [有効] (Enable) に設定します。
  1. 設定を展開したWindows 10 端末で、「セキュリティが強化された Windows Defender ファイアウォール」での「ファイアウォールの状態 (Firewall status)」は、Intune で設定した状態(有効 / On)になっています。

  2. ただし、該当の設定箇所から、状態を「無効: Off」に切り替えることができます。

  3. UI の表示上は一時的に無効に変更できますが、変更結果は [OK] を押下しても設定には反映されず、Intune の設定が維持されます。現在の状態は常に以下の PowerShell コマンドで表示できます。

Get-NetfirewallProfile -PolicyStore ActiveStore

(2)Intune 上で作成したファイアウォール規則が、「セキュリティが強化されたWindows Defender ファイアウォール」のUI に表示されない。

  1. Intune 上で、任意の受信または送信の規則を作成します。(以下の例では、 “test inbound 3389 block” という規則を作成しています。)

  2. 設定を展開したWindows 10 端末で、「セキュリティが強化された Windows Defender ファイアウォール」で、「受信の規則」または「送信の規則」に Intune で作成した規則は表示されていません。

  3. UI 上で表示されていない規則も設定としては適用されており、以下の Windows PowerShell コマンドで確認することができます。

Show-NetFirewallRule -PolicyStore ActiveStore

[特記事項]
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