Windows Server バックアップの世代管理について

本記事は、マイクロソフト社員によって公開されております。 こんにちは、Windows サポートチームの三浦です。本日は Windows Server バックアップの世代管理について紹介させていただきます。 概要Windows Server バックアップでは、バックアップの世代管理が自動的に行われる仕組みとなっており、最大 512 世代のバックアップが保持されます。ただし、世代管理が行われるのはバックアップの保存先をローカル ディスクに指定した場合のみであり、バックアップの保存先を共有フォルダーに指定した場合はバックアップの世代管理は行われません。(最新のバックアップのみが保持されます。) また、保持しているバックアップ世代は、wbadmin get versions コマンドで確認が可能です。 C:\Users\administrator.CONTOSO>wbadmin g...

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AVD スケーリングプランの動作について

本記事はマイクロソフト社員によって公開されております。 こんにちは、Windows サポートチームの矢野です。 AVD をご利用のお客様の中には、運用コスト削減のため、電源管理の導入の検討されており、その中で AVD の機能の一つである、自動スケーリング機能 (スケーリングプラン)が一つの案として挙げられます。自動スケーリング機能には設定にあたって各種パラメータを設定し、使用します。スケーリングプランがどのように動作するか詳細を把握することで、自動スケーリング機能が要件に合うか判断可能になると存じます。本ブログでは自動スケーリング機能の詳細動作につきまして記載いたします。自動スケーリング機能の利用判断の一助となれば幸いです。 本記事では、以下公開技術文書に記載のスケーリングプランを使用した際の挙動の詳細についてご紹介いたします。 Azure Virtual Desktop の自動スケーリ...

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コンピューターアカウント再利用時のドメイン参加におけるセキュリティ強化について[KB5020276]

本記事はマイクロソフト社員によって公開されております。 こんにちは。Windows Commercial Support Directory Services サポートチームです。2022 年 10 月にリリースされた更新プログラムでは、CVE-2022-38042 への対処として、コンピューターオブジェクトの再利用によるセキュリティリスクを低減するために、ドメイン参加時に追加のセキュリティチェックが実装されております。 このセキュリティ強化に伴い、ドメイン参加に失敗するようになったというお問い合わせを多くいただいておりますため、今回は、この追加されたセキュリティチェックの動作についてご案内させていただきます。 ドメイン参加時の追加のセキュリティチェックの動作について ドメイン参加時に、Active Directory データベース上に同一名のコンピューターオブジェクトが存在している場合...

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タスク スケジューラのトリガーにて有効期限が想定された動作とならない

本記事はマイクロソフト社員によって公開されております。 皆さん、こんにちは。Windows サポート チームの須藤です。 今回は、タスク スケジューラの動作についてご所望の動作とは異なる振る舞いに繋がる設定についてご紹介します。 概要 タスク スケジューラのトリガーの設定が下記の条件の場合、”有効期限” を過ぎても繰り返しタスクが実行されてしまう場合がございます。 条件 トリガーがスケジュール実行の「毎日」「毎週」「毎月」のいずれか。 “繰り返し間隔” が設定されている。 “有効期限” が設定されている。 事象発生環境 Server OSWindows Server 2016 以降で事象が発生することを確認しています。※ Windows Server 2016 は、すでにメインストリーム サポートが終了しておりますため、当該事象に対する修正が配布される予定はございません。 C...

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インターネット オプションのプロキシ設定に対する URL スキームの自動補完動作について

こんにちは、Windows プラットフォーム サポートです。今回は OS のプロキシ設定に関する動作変更についてお知らせいたします。 概要Windows 10 バージョン 1607 および Windows Server 2016 から、WinInet において HTTPS によるプロキシ サーバーへのコネクション確立をサポートしました。これに伴い、ユーザーが設定したプロキシ サーバーの URL スキームを明示するための動作が加えられています。 以下に動画で動作を示します。 Windows 10 バージョン 1607 / Windows Server 2016 からOS の設定アプリで URL スキームの指定が無いプロキシ サーバーが設定されている場合、設定を表示する際に HTTP の URL スキーム (http://) を補完して表示する動作となりました。 下記例では “proxy.co...

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ポートに UNC パスを使用したプリンターで印刷に失敗する事象について

本記事はマイクロソフト社員によって公開されております。 こんにちは、Windows サポート チームの浅野です。本記事では、Windows の印刷における問題について説明します。 概要現在、2021 年 12 月 14 日リリース以降の品質更新プログラムを適用した Windows 10 および Windows 11 環境において、フォトなどの UWP アプリからの印刷時、UNC パスが指定されたプリンターで印刷が失敗する事象を確認しております。 次のような条件で問題が発生します。 ・ プリンターのポートとして、共有プリンターのパスを UNC パスとして指定します。 ・ 上記プリンターから、[フォト] や、[メール] などの UWP ベースのアプリから印刷します。その結果、下記のようなエラーが発生し印刷に失敗します。 原因2021 年 12 月 14 日リリースの更新プログラムにて、...

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リダイレクト プリンター利用時の考慮事項について

本記事はマイクロソフト社員によって公開されております。 こんにちは、Windows サポート チームの浅野です。本記事では、Windows のリモート デスクトップ 接続において、リダイレクト プリンターを利用する際の考慮事項について説明します。 事象リモート デスクトップ環境において、リダイレクト プリンターを利用した際、セッション終了後も下記のレジストリ パスへリダイレクトされたプリンターのレジストリ値が残存することを確認しています。その結果、何度もログインとログオフを繰り返すと肥大化する場合があります。 以下の手順で残存しているリダイレクトプリンタが存在するかを確認することができます。 1.ログオン中のユーザーの権限にて、レジストリ エディターを起動し、下記のパスへ移動します。 レジストリのパス: HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Win...

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言語パックの管理に便利な PowerShell コマンドレットのご紹介

本記事はマイクロソフト社員によって公開されております。 こんにちは、Windows サポート チームの浅野です。 今回は、Windows 11, Windows 10 Version 20H2 以降で新たに追加された、言語パックの追加、管理が可能となる PowerShell コマンドレットについてご紹介します。 概要これまで GUI の設定アプリのみで可能であった、言語パックや言語のオプション機能のインストールやインストール状況の確認がPowerShell コマンドレットにて対応可能となりました。 LanguagePackManagement 本コマンドレットを利用した場合は、最新の更新プログラムのバージョンに合わせた言語リソースのインストールが行われるため、下記のブログで紹介した問題が発生せず、効率的な言語パックのインストールを行うことが可能です。 言語パックインストール時のご留意点...

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品質更新プログラムのアンインストール及び StartComponentCleanup タスクに関するよくあるご質問

※本記事はマイクロソフト社員によって公開されております。 概要本稿では Windows 10 及び Windows Server 2016、2019 において、品質更新プログラムのアンインストールや、古い品質更新プログラムのクリーンアップを行う StartComponentCleanup タスクについて、多く寄せられているご質問とその回答内容を記載しております。 詳細Q1.品質更新プログラムを毎月、適用している環境で、適用済みの最新版をアンインストールした場合、前月に適用した更新プログラムのビルド バージョンに戻るでしょうか?A1.いいえ、必ずしも前月適用した更新プログラムのビルドバージョンに戻るとは限りません。適用済みの最新の品質更新プログラムをアンインストールした場合、適用済みの品質更新プログラムのうち (アンインストール対象を除く)最も新しいビルドバージョンに戻される動作とな...

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wbengine.exe がクラッシュする事象について

本記事は、マイクロソフト社員によって公開されております。 こんにちは、Windows サポートチームです。本日は Windows Server バックアップを利用してバックアップを取得した際に wbengine.exe がクラッシュする事象について紹介いたします。 事象Windows Server バックアップ実行時に wbengine.exe がクラッシュし、アプリケーションログに以下のエラーが記録されます。※ イベント内に記載の例外コードは 0xc0000374 (STATUS_HEAP_CORRUPTION) です。 // アプリケーションログ Event ID 1000 エラーの内容 12345障害が発生しているアプリケーション名: wbengine.exe、バージョン: 10.0.18362.1、タイム スタンプ: 障害が発生しているモジュール名: wbengine.ex...

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