WSUS から更新プログラムが配信されないときのチェックポイント (クライアント側)

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作成日: 2026/3/18
最終更新日: 2026/3/18

※本記事はマイクロソフト社員によって公開されております。

概要

本記事では、更新プログラムを Windows Server Update Services (以降、 WSUS) や Configuration Manager (以降、 CM) で配信されている環境にて、 WSUS / CM サーバー側で承認済みの更新プログラムがクライアント側で検出されず、 “最新の状態です” のメッセージから変わらない場合にクライアント側でご確認いただきたいポイントを何点かご紹介させていただきます。

なお、 WSUS サーバー側のチェックポイントにつきましては、別途弊社 Configuration Manager / WSUS サポート チームにて同様のブログ記事を公開しておりますので、必要に応じてご参照くださいますと幸いです。

WSUS から更新プログラムが配信されないときのチェックポイント | Japan Microsoft Configuration Manager Support Team Blog

更新プログラムが検出されない事象について

WSUS / CM サーバー側で承認済みの更新プログラムがクライアント側で検出されない場合、可能性の一つとして、デュアル スキャンによる影響が疑われます。
デュアル スキャンは WSUS や CM から更新プログラムを受信するよう設定されているクライアントにおいて、インターネット上の Windows Update サーバーに対しても更新プログラムのスキャンを行う動作を指します。
この動作は特定のグループ ポリシーなどが設定されている場合に行われるものとなりますが、デュアル スキャン状態での運用を想定しない環境では WSUS / CM サーバー側で承認済みの更新プログラムが検出されない場合があります。

デュアル スキャン状態であるかの確認方法

クライアント側で以下の手順を行うことで確認することが可能です。

  1. コマンド プロンプトにて以下のコマンドを実行します。

powershell "(New-Object -ComObject "Microsoft.Update.ServiceManager").Services | ft Name,ServiceID, IsDefaultAUService"

  1. 実行結果を確認し、以下のように “Windows Server Update Service” 以外のサービスの [IsDefaultAUService] 列が True となっている場合、デュアル スキャン状態であると判断できます。
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C:\Windows\System32>powershell "(New-Object -ComObject "Microsoft.Update.ServiceManager").Services | ft Name,ServiceID, IsDefaultAUService"

Name ServiceID IsDefaultAUService
---- --------- ------------------
DCat Flighting Prod 8b24b027-1dee-babb-9a95-3517dfb9c552 False
Windows Store (DCat Prod) 855e8a7c-ecb4-4ca3-b045-1dfa50104289 False
Windows Server Update Service 3da21691-e39d-4da6-8a4b-b43877bcb1b7 False
Windows Update 9482f4b4-e343-43b6-b170-9a65bc822c77 True

該当する場合、以下の確認ポイントをご確認、ご対応いただき、デュアル スキャンの無効化を試みます。

確認ポイント その1 : デュアル スキャン状態となるグループ ポリシー (あるいはレジストリ) の削除

ローカル グループ ポリシーや GPO などで以下のグループ ポリシーを設定されている場合は削除します。

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・ 品質更新プログラムをいつ受信するかを選択してください  
・ プレビュー ビルドや機能更新プログラムをいつ受信するかを選択してください
・ ターゲット機能更新プログラムのバージョンを選択する

削除後はコマンド プロンプトにて gpupdate /force コマンドを実行し、グループ ポリシーを再更新します。

(あるいはレジストリを直接編集し、設定されている場合は以下のレジストリを削除します。)

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・ HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate\DeferQualityUpdates
・ HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate\DeferQualityUpdatesPeriodInDays
・ HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate\DeferFeatureUpdatesPeriodInDays
・ HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate\PauseQualityUpdates
・ HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate\PauseQualityUpdatesStartTime
・ HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate\DeferFeatureUpdates
・ HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate\PauseFeatureUpdates
・ HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate\PauseFeatureUpdatesStartTime
・ HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate\BranchReadinessLevel
・ HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate\TargetReleaseVersionInfo

確認ポイント その2 : Windows Update に関連するグループ ポリシーのキャッシュの削除

グループ ポリシー削除後もキャッシュ情報に残存した情報により、引き続きデュアル スキャンが有効な状態となる場合が過去事例より報告されております。
つきましては、前項実施後に合わせて以下のこれらグループ ポリシーに関するキャッシュ情報 (レジストリ キー) も削除します。

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・ HKLM\SOFTWARE\Microsoft\WindowsUpdate\UpdatePolicy\GPCache\CacheSet001\WindowsUpdate
・ HKLM\SOFTWARE\Microsoft\WindowsUpdate\UpdatePolicy\GPCache\CacheSet002\WindowsUpdate

確認ポイント その3 : 更新の一時停止 & 再開操作による更新の一時停止に関する残存レジストリの削除

(キャッシュを含めた) グループ ポリシーのほかに、過去に更新の一時停止を行った際に作成されたレジストリが残存していることに起因して、同様にデュアル スキャンが行われる事例が報告されております。
残存したレジストリは下記操作を行うことで削除することが可能です。

【操作手順】

  1. [Windows Update] 画面を開き、 [1 週間一時停止する] (もしくは [更新を 7 日間一時停止]) を押下します。

  2. 一時停止状態となりましたら、再度 [更新の再開] を押下します。

ここまでの確認ポイントをご確認、ご対応いただきましたら、念のため下記ページの手順にて Windows Update に関するキャッシュ情報を削除の上、改めて更新プログラムのスキャンを実行いただき、承認済みの更新プログラムが検出されるかをご確認ください。

Windows Update クライアントの情報をクリアにする手順 | Microsoft Japan Windows Technology Support Blog

[特記事項]

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