ライブ マイグレーション後の再起動でゲスト OS の時刻がずれる場合がある

Last Update: feedback 共有

本記事は、マイクロソフト社員によって公開されております。

こんにちは、Windows サポート チームです。
今回は、Hyper-V の Live Migration (ライブ マイグレーション) 実施後に、仮想マシン (VM) の再起動を契機としてゲスト OS の時刻がずれる場合がある事象についてお知らせします。

対象

以下の条件に該当する環境が対象です。

  • Hyper-V ホスト OS が Windows Server 2016 / 2019 / 2022 / 2025 の環境
  • VM設定バージョン : 6.2以降
  • ゲスト OS 側で独自の NTP を使用するなどの理由により、Hyper-V の時刻同期 (統合サービス) を無効化している VM

事象

Live Migration (または Quick Migration) 実施後、対象の VM を再起動すると、ゲスト OS の時刻が過去方向へ戻ったように見える場合があります。
なお、一般的にはホスト OS 自体が NTP などにより正しい時刻へ同期していることが多いため、実運用においてゲスト OS の時刻が「大幅に」戻る可能性は高くありません。
戻ったとしても差分が限定的となるケースが多いと考えられます (環境や直前の調整量に依存します)。

原因

Live Migration および Quick Migration では、VM の移動に伴って一部の時刻情報 (起動後に調整された時刻の差分に相当する情報) が保存されないまま移動する場合があります。
その結果、移動後の再起動時に、VM が起動してから調整された時刻の差分が反映されずに起動し、ゲスト OS の時刻がずれたように見えることがあります。

回避策

回避策 1 (推奨): Hyper-V の時刻同期 (統合サービス) を有効化する

Hyper-V の時刻同期 (統合サービス) を有効化することで、本事象の回避が可能です。
ゲスト OS 側で独自の NTP を利用している場合でも、時刻同期方式の設計 (どの時刻ソースを正とするか) を整理したうえで、運用に適した構成をご検討ください。

回避策 2 (代替案): Live Migration 前に VM をシャットダウンして移動する

もし運用上可能であれば、Live Migration の代わりに、VM をシャットダウンしてから移動し、移動先で起動することで回避できる場合があります (ただしダウンタイムが発生します)。

本問題に対する弊社の対応状況について

本事象については、2025 年 7 月時点で次期 OS の修正課題として開発部門へエスカレーション済みです。
現行の OS につきましては、上記の回避策にて対応が可能であるため、回避策の実施をご検討ください。
今後、修正に関する具体的な情報が更新され次第、本記事でお知らせいたします。

本情報の内容 (添付文書、リンク先などを含む) は作成日時点のものであり、予告なく変更される場合があります。