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こんにちは、Windows サポートの丸山です。
概要
Windows 11 および Windows Server 2022 以降のサーバー OS において、デスクトップや、エクスプローラーのフォルダー ウィンドウに表示されるアイコンに、茶色い鞄のオーバーレイが付与されることがあります。
多くの場合、本事象はファイルにオフライン属性 (FILE_ATTRIBUTE_OFFLINE) が付与されていることにより発生する事象であり、Windows の想定動作です。
FILE_ATTRIBUTE_OFFLINE について
FILE_ATTRIBUTE_OFFLINE の属性は、OneDrive や DropBox、iCloud Drive などのオンライン ストレージと同期しているフォルダーにおいて、ローカルに実体がなく、ファイルのデータがすぐに利用できない状態を示す属性です。
ファイル属性定数
https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/win32/fileio/file-attribute-constants
フォルダーがオンライン ストレージと同期されている場合、同期の状態を示すアイコンがオーバーレイされていることが多いのですが、オンライン ストレージとの同期が切れている場合などにおいて、オンライン ストレージの同期状態を示すアイコンの代わりに、茶色い鞄のオーバーレイが表示されていることがございます。
ファイルに FILE_ATTRIBUTE_OFFLINE の属性が付与されているかどうかにつきましては、ATTRIB コマンドの他、ファイルのプロパティからも確認可能です。
なお、Windows 10 ver 1903 以前は、ファイルに FILE_ATTRIBUTE_OFFLINE の属性が付与されている場合においても、オーバーレイは表示されませんでした。
Windows 10, version 1909 から Windows 10, version 22H2 環境では、× 印のオーバーレイが表示されます。
Windows 11, version 21H2 以降、および Windows Server 2022 以降の環境では、茶色い鞄のオーバーレイが表示されます。
OS バージョン | オーバーレイアイコンの表示 |
---|---|
Windows 10 version 1903 以前 | 表示なし |
Windows 10 version 1909 ~ 22H2 | × 印のオーバーレイ |
Windows 11 version 21H2 以降 | 茶色い鞄のオーバーレイ |
Windows Server 2022 以降 | 茶色い鞄のオーバーレイ |
こちらの情報が、お役立ちできますと幸いです。
更新履歴
- 2025/09/02: 本 Blog の公開