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日本マイクロソフト Windows サポートチームです。
はじめに
本記事では、ネットワーク共有上のファイル検索が極端に遅くなる事例を取り上げます。
検索時だけやたらと時間がかかり、ただフォルダーを開くだけなら問題ない――そんなとき、まず一度確認いただきたいのがエクスプローラーの「ファイル名と内容を常に検索する」の設定です。
既定ではオフになっていますが、何らかの操作によってオンになっていた場合、ネットワーク越しにファイルを一つひとつ開いて検索するため、時間が大幅に延びることがあります。
「ファイル名と内容を常に検索する」を確認する手順
- エクスプローラーを開き、画面上部の「表示」→「オプション」を選択します。
- 開いたウィンドウで「検索」タブをクリックします。
- 「ファイル名と内容を常に検索する」にチェックが入っていないかを確認します。
チェックが入っている場合は外し、「OK」をクリックしてウィンドウを閉じます。
この設定が有効になると、検索対象のファイル全てに対し、名前だけでなく中身まで読み取る動作が発生します。
特にネットワーク経由の場合、通信が増え、大量のファイルを検索するときには非常に時間がかかります。
症状の特徴
- ネットワーク共有のフォルダーにアクセスするときは問題ないのに、検索だけ遅い
- ローカルのフォルダーはすぐに検索結果が出る
- コマンド (dir、PowerShell など) を使った検索は遅くない
- ファイル数が多いほど、検索終了までの時間が著しく延びる
最後に
以上のように、思わぬ設定の影響で「検索が終わらない!」と悩まされるケースがあります。
私自身、最初は「ネットワーク問題か」「Explorer のバグか」と悩みましたが、実のところ原因はチェックボックス一つでした。
オプションを見落として無駄な時間を費やした三流エンジニアと笑われる前に、まずは「ファイル名と内容を常に検索する」の設定を確認してみてください。
もし同様の症状にお困りなら、これだけで劇的に改善することがあります。
皆さまのお役に立てば幸いです。
参考資料
download コマンド (winget)
WinGet ツールを使用したアプリケーションのインストールと管理
変更履歴
2025/06/11 : 本記事の公開