本記事は、マイクロソフト社員によって公開されております。
こんにちは、Windows サポート チームです。
今回は Windows Admin Center の一部の機能で日本語キーボードのレイアウトが英語になってしまう事象についてご案内いたします。
事象
以下の機能を利用した場合、日本語キーボードのレイアウトが英語になってしまう事象が発生します。
<リモートデスクトップ>
<仮想マシンの接続>
原因
上記の機能は Windows Admin Center の拡張機能が提供するリモートデスクトップ処理においてキーボードのレイアウト処理が正しく機能しないために発生します。現在、開発部門にて原因を調査中の状況です。
本記事を公開した時点 (2025/03/28) では修正の公開に向けて対応を進めておりますが、現時点においては修正の提供時期については未定になります。開発部門での進展があり次第、本記事をアップデートさせていただきます。
回避策
今回の事象は Windows Admin Center の拡張機能が提供するリモートデスクトップを使用すると発生するため、それぞれの機能については OS の標準機能を利用いただくことで回避が可能です。
<リモートデスクトップ>
OS の標準機能でリモートデスクトップを行う場合には以下の手順を実施ください。
// 手順
1. [スタート] を右クリックし、[ファイル名を指定して実行] を選択します。
2. mstsc と入力し、[OK] をクリックします。
3. リモートデスクトップの接続画面が表示されますので、接続先のホスト名または IP アドレスを入力して、[接続] をクリックします。
<仮想マシンの接続>
こちらについては仮想マシンに直接リモートデスクトップで接続する場合には、上記の手順と同様になります。また、その他に Hyper-V マネージャーを使用して Hyper-V ホストに接続し、Hyper-V のコンソールからアクセスすることも可能です。
Hyper-V マネージャーを利用する場合、接続元の端末に Hyper-V の管理ツールをインストールする必要がございます。インストールの方法をクライアント OS とサーバー OS に分けてご案内させていただきます。
// クライアント OS の場合
1. [スタート] を右クリックし、[ファイル名を指定して実行] を選択します。
2. optionalfeatures と入力し、[OK] をクリックします。
3. 以下にチェックを入れ、[OK] をクリックします。
[Hyper-V] - [Hyper-V 管理ツール] - [Hyper-V GUI 管理ツール]
4. 正常にインストールが完了することを確認します。
// サーバー OS の場合
1. サーバーマネージャーを開きます。
2. [管理] - [役割と機能の追加] を選択します。
3. [次へ] をクリックします。
4. [役割ベースまたは機能ベースのインストール] を選択し、[次へ] をクリックします。
5. インストール対象のサーバーをクリックし、[次へ] をクリックします。
6. [次へ] をクリックします。
7. 以下にチェックを入れ、[インストール] をクリックします。
[リモートサーバー管理ツール] - [役割管理ツール] - [Hyper-V 管理ツール] - [Hyper-V GUI 管理ツール]
8. 正常にインストールが完了することを確認します。
なお、Hyper-V マネージャーをインストールしている端末からリモートのHyper-V ホストを管理する場合には、リモート管理の設定が必要になります。詳細につきましては、こちらの公開情報を参照ください。
// 公開情報
Hyper-V マネージャーを使用した Hyper-V ホストのリモート管理
https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows-server/virtualization/hyper-v/manage/remotely-manage-hyper-v-hosts
補足
Windows Admin Center はブラウザベースのアクセスが可能であるため、Windows Admin Center をインストールした端末とは別の端末からブラウザを利用してアクセスが可能です。構成としては以下の 図のとおりです。
<リモートデスクトップ>
リモート デスクトップ サービスの概要
https://learn.microsoft.com/ja-jp/troubleshoot/windows-server/networking/service-overview-and-network-port-requirements#remote-desktop-services-rds
<Hyper-V マネージャー>
Hyper-V マネージャーは WinRM 2.0 を利用するため、以下の公開情報の 5985 もしくは 5986 番ポートで通信が利用できるようにしていただければと存じます。
Windows リモート管理 (WinRM)
https://learn.microsoft.com/ja-jp/troubleshoot/windows-server/networking/service-overview-and-network-port-requirements#windows-remote-management-winrm
また、仮想マシンのコンソールを開くために、上記と合わせて 2179 番ポートも利用できるようにお願いいたします。
いかがでしたでしょうか。本投稿が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。 本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時でのものであり、予告なく変更される場合があります。
変更履歴
- 2025/03/28 : 本 Blog の公開