Windows Server 2019 に ARM64 向け V3 プリンター ドライバーがインストール出来ない

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本記事はマイクロソフト社員によって公開されております。

こんにちは、Windows サポート チームの神田です。
本ブログでは、ARM64 アーキテクチャ向けに開発された V3 プリンター ドライバーのインストールについて記述いたします。

Windows Server 2022 (以降) のオペレーティング システムでは、ARM64 向け V3 プリンター ドライバーはインストールが可能ですが、Windows Server 2019 (以前) のオペレーティング システムではインストールができずエラーとなります。
これは、Windows Server 2019 開発時点では ARM64 アーキテクチャの端末が一般的に市場に出荷されていなかった事情から、その種のドライバーのインストールが想定されておらず、その結果以下のようなエラーとなりインストールができない状況となります。

日本語版 Windows Server 2019 の場合

英語版の場合

このエラーの理由は、印刷コンポーネント ”プリント スプーラー” サービスが ARM64 アーキテクチャをリストしないためです。Windows Server 2022 では、ARM64 をリストし、インストールが正常に完了します。

Windows Server 2019 においては、ARM64 アーキテクチャ向けの V3 プリンター ドライバーがインストール出来ないのは、制限事項となります。また、製品自体が現在既に延長サポート ライフサイクル期間となっているため、動作の変更については計画がありません。
Windows Server に ARM64 V3 プリンター ドライバーをインストールしてプリンター サーバーとして動作させる場合には、バージョン 2022 以降のオペレーティング システムでの環境作成をご検討ください。