Windows Server 2022 の環境でデフラグ処理が連続して動き続ける事象について

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本記事は、マイクロソフト社員によって公開されております。

こんにちは、Windows サポート チームです。
本日は Windows Server 2022 の環境でデフラグ処理が連続して動き続ける事象についてご案内いたします。

事象


Windows Server 2022 の環境でデフラグ処理が正常に完了せず、数時間おきに処理が実行されてしまう。また、デフラグ処理中に svchost.exe (defragsvc) がサーバーの物理メモリを大量に確保してしまう。

原因


現時点におきましては、原因の特定には至っておらず、調査中の状況になります。弊社過去事例から以下の環境で発生することを確認しております。

// 発生する可能性がある環境
・VMware vSAN を利用している環境。
・Windows Server 2022 が使用するディスクのスラブサイズが 4KB になっていること。
(4K でなくともさらに小さい値の場合でも発生する可能性がございます。)

スラブのサイズは以下のコマンドにて確認が可能です。

// コマンド
fsutil volume tpinfo info <ドライブ文字>:

原因につきましては、調査に進展があり次第、アップデートさせていただきます。

回避策


現在判明している回避策はデフラグタスクを無効にしていただき、デフラグ処理が実行されないようにすることのみになります。 デフラグタスクは以下の手順にて無効化することが可能です。

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ScheduledDefrag タスク の無効化手順
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1. 管理者権限で Powershell を起動します。

2. 以下のコマンドを実行して、ScheduledDefrag タスクが State が Disabled になっていないことを確認します。

Get-ScheduledTask -TaskName ScheduledDefrag

3. 以下のコマンドを実行して、ScheduledDefrag タスクが無効化します。

Get-ScheduledTask -TaskName ScheduledDefrag | Disable-ScheduledTask

4. 以下のコマンドを実行して、ScheduledDefrag タスクが State が Disabled になっていることを確認します。

Get-ScheduledTask -TaskName ScheduledDefrag

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いかがでしたでしょうか。本投稿が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。 本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時でのものであり、予告なく変更される場合があります。

変更履歴

  • 2025/03/06 : 本 Blog の公開