WSL 2 が構成された環境において LBFO でチーミングの作成を試みると失敗する

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こんにちは、日本マイクロソフト Windows プラットフォーム サポートです。

本稿では、WSL 2 (Windows Subsystem for Linux 2) が構成された環境において、LBFO (Load Balancing and Failover) のチーミングの作成を試みると失敗する動作についてご説明します。

事象

WSL 2 が構成された環境において、NIC チーミングのコンソールから LBFO のチーミングの作成を試みると lbfoadmin.exe プロセスがクラッシュします。
その結果、[NIC チーミング] の構成画面が閉じられて、LBFO のチーミングの作成が失敗します。
事象が発生するとアプリケーション イベント ログに以下のイベントが記録されます。

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ログの名前:         Application
ソース: Application Error
イベント ID: 1000
レベル: エラー
説明:
障害が発生しているアプリケーション名: lbfoadmin.exe
例外コード: 0xc0000005
障害が発生しているアプリケーション パス: C:\Windows\system32\lbfoadmin.exe

原因

本事象は WSL 2 と lbfoadmin.exe の互換性の問題で発生します。
(本事象は WSL 1 では発生しません)

対象 OS

Windows Server 2022

対応策

New-NetLbfoTeam の PowerShell コマンドレットを利用します。
なお、コマンドの利用方法についての詳細は公開情報を確認ください。

チーミング作成コマンドの例

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New-NetLbfoTeam -Name "Team1" -TeamMembers "NIC1","NIC2"

New-NetLbfoTeam (NetLbfo) | Microsoft Learn

確認コマンドの例

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Get-NetLbfoTeam
Name : Team1

※ Team1 という名前のチーミングが存在することを確認します。

Get-NetLbfoTeam (NetLbfo) | Microsoft Learn


更新履歴
2025/02/04 : 本 Blog の公開

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