新しい [メモ帳] ご利用時に発生する事象について

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本記事はマイクロソフト社員によって公開されております。


こんにちは、Windows サポートの丸山です。

本記事では、Windows 11 以降の環境で利用可能となる新しい [メモ帳] にて発生する事象について、ご紹介させていただきます。

1. フォントに含まれている文字であるにもかかわらず、別のフォントが使用されてしまう事象について

新しいメモ帳では、選択しているフォントに含まれていない文字が存在するテキスト ファイルを表示した場合において、フォントに含まれている文字であるにもかかわらず、別のフォントが使用されてしまう事象が報告されております。

以下は、Windows 標準搭載の “BIZ UD明朝” を用いて、U+2195 から U+223D までの文字のいくつかを含むテキスト ファイルを表示した例です。”BIZ UD 明朝” には、U+2195 の文字が含まれておりません。

Windows 10 のメモ帳では、フォントに含まれていない U+2195 の文字は別のフォントが使用されていますが、他の文字につきましては、正しく “BIZ UD 明朝” で表示されています。

Windows 11 のメモ帳では、フォントに含まれていない U+2195 の文字を含め、他の文字につきましても “BIZ UD 明朝” ではない別のフォントが使用されて表示されています。

Windows 10 における表示例 (グリフが正しい)
Windows 11 における表示例 (グリフが正しくない)

本事象につきましては、問題の改善に向け、調査中となります。

2. フォントにリンクされた外字が表示されないことがある事象について

新しいメモ帳では、フォントの表示名が複数の言語で定義されている場合に、フォントにリンクされた外字が正しく表示されないことがある事象が報告されております。

以下は、Windows 標準搭載の “MS 明朝” に外字をリンクして、U+E000 の文字を表示させた例です。”MS 明朝” のフォントには、”MS 明朝” と言う日本語の表示名と、”MS Mincho” と言う英語の表示名が定義されております。

Windows 10 のメモ帳ではリンクされた外字が表示されていることに対して、Windows 11 の新しいメモ帳では、リンクされた外字が表示されていません。

Windows 10 における表示例 (リンクされた外字が表示される)
Windows 11 における表示例 (リンクされた外字が表示されていない)

本事象につきましても、問題の改善に向け、調査中となります。


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新しい情報が得られましたら、本記事を更新していく予定です。

変更履歴

  • 2025/01/08 : 本記事の公開