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日本マイクロソフト Windows サポートチームです。
はじめに
この記事では、Windows イベントログに記録される TPM-WMI イベント ID: 1796 と イベント ID: 1800 について説明します。
イベント概要
🛑 イベント ID 1796
ソース: Microsoft-Windows-TPM-WMI
イベントID: 1796
レベル: エラー
メッセージ:
セキュア ブートの更新でセキュア ブート変数を更新できませんでした。
エラーは このコンピューターでセキュア ブートが有効になっていません。 です。詳細については、https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=2169931 を参照してください
⚠️ イベント ID 1800
ソース: Microsoft-Windows-TPM-WMI
イベントID: 1800
レベル: 警告
メッセージ:
更新プログラムをインストールする前に再起動する必要があります。理由:x
影響および対処
TPM-WMI イベント ID: 1796
発生原因
このエラーは、OS 起動時にセキュアブートの更新が失敗した際に記録されます。
エラーメッセージ「このコンピューターでセキュアブートが有効になっていません。」が示す通り、セキュアブート設定が「無効」の環境で発生します。
⚠️ セキュアブートが無効な環境では、このエラーは無視可能です。
影響と対処
セキュアブートがオフの場合
エラーの影響はなく、無視可能です。再起動のたびに記録される可能性がありますが、システムの動作に影響はありません。セキュアブートがオンの場合
セキュアブートの更新が完了していないので、従来のセキュアブート構成で起動されますが、OS の動作には影響はありません。万が一、再起動のたびにこのエラーが記録されるようであれば、サポートへのお問い合わせをご検討ください。
📌 補足
イベント 1796 が記録された場合、次回起動時にセキュアブートの更新が再試行されます。
セキュアブートがオフの場合、再起動のたびに記録される可能性がありますが、無害であるためご安心ください。
TPM-WMI イベント ID: 1800
発生原因
この警告は、OS 実行中にセキュアブートの更新が行われた場合や、セキュアブート更新を含む Windows アップデートがインストールされた際に記録されます。
影響と対処
この警告は、「セキュアブートの更新のためには再起動が必要」であることを通知しておりますが、再起動しないことによる運用上の実害はありません。
通常の運用範囲で再起動のタイミングを決めていただければ通常は問題ありません。
セキュアブート設定の確認方法
セキュアブートの状態は、以下の手順で確認できます。
- 「ファイル名を指定して実行」 から
msinfo32
と入力し、システム情報を起動します。 - 「システムの要約」内にある 「セキュアブートの状態」 を確認してください。
最後に
本記事が TPM-WMI イベント ID 1796 と 1800 に関する疑問解消に役立てば幸いです。
変更履歴
- 2024/11/13 : 本記事の公開