本記事は、マイクロソフト社員によって公開されております。
こんにちは、Windows サポートチームです。
今回は Windows Server バックアップを使ってバックアップする場合に発生するエラーとその回避策についてご紹介します。
事象の内容
Windows Server バックアップを使って 2 TB を超えるボリュームをバックアップする際、その保存先のドライブにリムーバブルドライブを指定すると、バックアップが失敗します。また、その際表示されるエラーメッセージには「16777216 MB を超えるボリュームは保護できません」と表示されますが、実際にはバックアップ対象のボリュームサイズが 16777216 MB (16 TB) に満たない場合でも 2 TB を超えている場合にはエラーとなります。
また、アプリケーションイベントには Backup 517 イベントが記録されます。
なお、バックアップの保存先のドライブが (リムーバブルではなく) 固定ディスクの場合やネットワークドライブの場合は発生しません。また、バックアップの保存先のリムーバブルドライブのサイズが 2 TB を超えても今回の事象には影響ありません。
この事象は Windows Server 2022 と Windows Server 2025 において発生することが確認されていますが、実装上 Windows Server 2019 以前のバージョンにおいても同様に発生することが想定されます。
回避方法
バックアップの保存先として RDX ドライブをご利用の場合、RDX ドライブの構成によって(リムーバブルではなく)固定ディスクとして設定することで回避できる場合があります。そのような設定が可能であるかどうかはご利用の RDX ドライブの説明資料をご確認頂くか、またはメーカーにお問い合わせ頂けますようお願い致します。
上記に該当しない場合は、バックアップの保存先としてローカルの固定ディスクを準備頂くか、ネットワーク共有へのバックアップをご検討ください。