AVD ARM 日本語化イメージ作成手順について - Windows 11

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本記事はマイクロソフト社員によって公開されております。
こんにちは、Windows Commercial Support User Experience チームの矢野です。

今回は、AVD (Azure Virtual Desktop) を展開する際に必要となるイメージをギャラリーからではなく、日本語化した Managed Image から展開する方法についてご案内いたします。

AVD をギャラリーから作成する場合、英語版のイメージしか用意されていません。そのため本投稿では、日本語版イメージを作成する手順についてご案内いたします。

本記事では、マルチセッション対応で Pooled (共有型) の環境で利用される Windows 11 Enterprise for Virtual Desktop (略称 EVD) の日本語版イメージ作成方法についてご案内いたします。

※ Windows 11 Enterprise for Virtual Desktop (略称 EVD) は、別名 Windows 11 Enterprise Multisession (略称 EMS) とも呼ばれます。
※ Personal (占有型) の AVD 構築の際は、Windows 11 (シングルセッション) のイメージを使用してください。


手順について

事前準備

  1. Azure Portal から Marketplace を開きます。検索窓に「Windows multi-session + Microsoft 365 Apps」と入力し、オートコンプリートで表示されるアイテムを選択します。

  2. プランを選択し、仮想マシンを作成します。「Windows multi-session + Microsoft 365 Apps」を選択します。

日本語化手順

作成した VM に接続し、PowerShell を管理者権限で起動して、以下の手順を実行します。

1. BitLocker の無効化

※ Trusted Launch VM を使用している場合は必須の手順です。最初に実行することを推奨します。

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Disable-BitLocker -MountPoint "C:"

2. 日本語言語パックのインストール

Windows 10 version 22H2 以降、Windows Server 2025 以降、および Windows 11 では、言語パックの導入に Install-Language コマンドが利用可能です。以下のコマンドを実行して日本語言語パックをインストールします。

※ この処理には時間がかかります。

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Install-Language ja-jp

Windows Server 2022 以前のサーバー OS では、Install-Language コマンドが使用できません。Windows Server 2022 以前のサーバー OS を Azure VM として利用する場合は、下記の記事をご参照ください。

関連記事: Windows Server 2022 の日本語化
関連記事: AVD ARM 日本語化イメージ作成手順について

3. 日本語環境の設定

以下のコマンドを実行して、各種言語設定を日本語に変更します。

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# UI 言語を日本語に設定
Set-WinUILanguageOverride ja-JP

# カルチャを日本語に設定
Set-Culture ja-JP

# 地域を日本に設定 (GeoID 122 = 日本)
Set-WinHomeLocation -GeoID 122

# タイムゾーンを東京に設定
Set-TimeZone -Id "Tokyo Standard Time"

# ユーザー言語リストを日本語に設定
Set-WinUserLanguageList (New-WinUserLanguageList ja) -Force

# 既定の入力方式を日本語 Microsoft IME に設定
Set-WinDefaultInputMethodOverride "0411:{03B5835F-F03C-411B-9CE2-AA23E1171E36}{A76C93D9-5523-4E90-AAFA-4DB112F9AC76}"

# システム ロケールを日本語に設定
Set-WinSystemLocale ja-JP

4. すべてのユーザーへの設定反映

以下のコマンドを実行して、ようこそ画面および新規ユーザーに対しても日本語設定を適用します。

※ このコマンドは Windows 11 および Windows Server 2025 以降でのみ使用可能です。Windows 10 では使用できません。

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Copy-UserInternationalSettingsToSystem -WelcomeScreen $True -NewUser $True
Windows 10 Version 22H2 の場合

Windows 10 Version 22H2 では Copy-UserInternationalSettingsToSystem コマンドレットが使用できないため、代わりに以下の XML ファイルを control.exe intl.cpl コマンドで流し込むことで同様の設定が可能です。

  1. 以下の内容で XML ファイル (例: C:\temp\intl.xml) を作成します。
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<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<gs:GlobalizationServices xmlns:gs="urn:longhornGlobalizationUnattend">
<gs:UserList>
<gs:User UserID="Current" CopySettingsToDefaultUserAcct="true" CopySettingsToSystemAcct="true"/>
</gs:UserList>
<gs:LocationPreferences>
<gs:GeoID Value="122"/>
</gs:LocationPreferences>
<gs:MUILanguagePreferences>
<gs:MUILanguage Value="ja-JP"/>
<gs:MUIFallback Value="en-US"/>
</gs:MUILanguagePreferences>
<gs:SystemLocale Name="ja-JP"/>
<gs:InputPreferences>
<gs:InputLanguageID Action="add" ID="0411:{03B5835F-F03C-411B-9CE2-AA23E1171E36}{A76C93D9-5523-4E90-AAFA-4DB112F9AC76}" Default="true"/>
</gs:InputPreferences>
<gs:UserLocale>
<gs:Locale Name="ja-JP" SetAsCurrent="true" ResetAllSettings="true"/>
</gs:UserLocale>
</gs:GlobalizationServices>
  1. 管理者権限のコマンド プロンプトまたは PowerShell で以下のコマンドを実行します。
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control.exe intl.cpl,,/f:"C:\temp\intl.xml"

言語設定の確認

ここまでの手順を実施したら、以下のコマンドを実行し、[Copy settings…] をクリックして [Welcome screen and new user accounts settings] 画面を開いてください。

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control.exe intl.cpl,,1

以下のように、[Welcome screen] および [New user accounts] の [Input language:] が [日本語 (日本) - Microsoft IME] となっていれば、設定は正常に完了しています。

Sysprep の実行

上記の日本語化手順が完了したら、Sysprep を実行してイメージを一般化し、シャットダウンします。

(オプション) 未使用言語パックの自動削除を無効化

複数の言語パックをインストールした状態を維持したい場合は、Sysprep 実行前に以下のレジストリを設定することを推奨します。

Windows では、システムが「使用されていない」と判断した言語パックを自動的に削除する機能があります。この機能が有効な場合、インストールした言語パックが意図せず削除される可能性があります。

以下のコマンドで未使用言語パックの自動削除を無効化できます。

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$regPath = "HKLM:\Software\Policies\Microsoft\Control Panel\International"
if (!(Test-Path $regPath)) {
New-Item -Path $regPath -Force | Out-Null
}
New-ItemProperty -Path $regPath -Name "BlockCleanupOfUnusedPreinstalledLangPacks" -Value 1 -PropertyType DWORD -Force

※ 日本語のみを使用する環境では、この手順は省略可能です。

Sysprep コマンドの実行

※ この処理には時間がかかります。

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C:\Windows\System32\Sysprep\sysprep.exe /oobe /generalize /shutdown

(オプション) ユーザーにインストールされた UWP パッケージを削除

本手順の実施により、Sysprep の実行に失敗する場合、Sysprep を実行するユーザーにインストールされた UWP パッケージの削除が必要となる場合がございます。ユーザーの権限で PowerShell プロンプトを開き、以下のコマンドを実行いただくことで、UWP パッケージが削除されますので、本コマンドを実行後、再度 Sysprep を実行いただくことで Sysprep に成功するようになるかどうかをご確認ください。

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Get-AppxPackage | ? SignatureKind -eq Store | ? IsFramework -eq $false | ? Name -ne Microsoft.WindowsTerminal | Remove-AppxPackage

※ 一部のパッケージの削除はエラーとなりますが、パッケージの削除ができなくても Sysprep の実行には影響しませんので、コマンドを実行したら、Sysprep に成功するようになるかどうかをご確認ください。


イメージの作成と AVD への展開

  1. Azure Portal へアクセスし、Azure コンピューティング ギャラリーを追加します。リソース作成から「Azure コンピューティング ギャラリー」を検索して作成します。

  2. 新しいイメージ定義を追加します。Azure コンピューティング ギャラリーが作成できたら、そのリソースに移動して Image definition を作成します。

  3. 日本語化した VM へ移動し、Capture (キャプチャ) を選択します。

  4. イメージを作成します。
    ※ 以下の画像はイメージの名前です。この名前は AVD のホストプール作成時にカスタムイメージを選択する際に使用します。

  5. AVD のホストプール作成を行う際、カスタムイメージから VM を作成します。

  6. AVD のホストプール展開時に、Image Source > Managed Image を選択し、上記で作成したイメージをもとに VM を展開してホストプールを作成します。

※ イメージ選択例


注意事項

  • AVD では、すでにセッションホストとして使用している仮想マシンを Sysprep (一般化) してイメージを作成することはサポートされていません。

  • イメージを作成する際は、弊社の Marketplace 上にある multi-session のイメージを基に Azure VM を作成し、その VM 上で Sysprep を実行して作成したイメージを基にセッションホストをデプロイしてください。

  • Trusted Launch VM を使用する場合は、必ず BitLocker を無効化してから Sysprep を実行してください。


以上となります。

更新履歴

  • 2026-01-05 手順を PowerShell コマンドベースに刷新
  • 2025-08-01 記事内容を修正
  • 2024-08-30 本ブログ公開