wbengine.exe がクラッシュする事象について

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本記事は、マイクロソフト社員によって公開されております。

こんにちは、Windows サポートチームです。
本日は Windows Server バックアップを利用してバックアップを取得した際に wbengine.exe がクラッシュする事象について紹介いたします。

事象

Windows Server バックアップ実行時に wbengine.exe がクラッシュし、アプリケーションログに以下のエラーが記録されます。
※ イベント内に記載の例外コードは 0xc0000374 (STATUS_HEAP_CORRUPTION) です。

// アプリケーションログ Event ID 1000 エラーの内容

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障害が発生しているアプリケーション名: wbengine.exe、バージョン: 10.0.18362.1、タイム スタンプ: 
障害が発生しているモジュール名: wbengine.exe、バージョン: 10.0.18362.1、タイム スタンプ:
例外コード: 0xc0000374

障害が発生しているアプリケーション パス: C:\Windows\system32\wbengine.exe

環境

Windows Server 2016 以降 の Server OS

原因

Windows Server バックアップでは、バックアップ実行時に下記レジストリから保護対象のファイル情報の取得を行います。
この際、ImagePath の値に下記のようにダブルクォーテーションが両端に 2 つずつ設定されている場合、処理が正しく実行できず、wbengine.exe がクラッシュする事象が発生いたします。

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キー:HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\<サービス名>
名称:ImagePath
値:""C:\Program Files (x86)\<アプリケーション名>\<サービス名>""

※ 上記の ”値” について、アプリケーションによってはフォルダパスの階層が異なります。

回避策

  1. レジストリ エディタから以下のキーにアクセスし、値の両端のダブル クォーテーションを 1 つずつ削除します。
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キー:HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\<サービス名>
名称:ImagePath
値:"C:\Program Files (x86)\<アプリケーション名>\<サービス名>"
  1. レジストリの修正後、該当のサービスを再起動します。

// 実行例

net stop <サービス名>
net start <サービス名>

  1. Windows Server バックアップが成功するかご確認ください。

いかがでしたでしょうか。本投稿が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
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変更履歴

  • 2023/02/28 : 本 Blog の公開