既存の仮想ハードディスクを利用した仮想マシンの再作成について

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本記事は、マイクロソフト社員によって公開されております。

こんにちは、Windows サポートチームです。
今回は既存の仮想ハードディスクを利用した仮想マシンの再作成について紹介させていただきます。

概要

仮想マシンは CPU やメモリの設定値などを保存しているファイル (xml/vmcx) とデータを保存するための仮想ハードディスク (vhd/vhdx) ファイルにて構成されています。

Hyper-V ホストにて予期せぬシャットダウンなどが発生し、設定値などを保存しているファイル(xml/vmcx) が破損した場合には、仮想マシンを起動することができません。この時、仮想ハードディスク (vhd/vhdx) ファイルが破損していなければ、これを利用して仮想マシンを再作成することにより、仮想マシンを復旧できる可能性があります。

仮想マシンの再作成手順

以下に既存の仮想ハードディスクを利用した仮想マシンの再作成手順をご案内させていただきます。

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仮想マシン再作成作業の手順
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1.Hyper-V マネージャーから問題の仮想マシンを右クリックし、[削除] をクリックします。
2.削除の確認画面が表示されるため、[削除する] をクリックします。
3.Hyper-V マネージャーの右ペインから [新規] – [仮想マシン] を選択します。
4.[次へ] をクリックします。
5.仮想マシン名と必要に応じて場所を入力し、[次へ] をクリックします。
6.世代を選択して、[次へ] をクリックします。
7.メモリ量を指定して、[次へ] をクリックします。
8.ネットワークの指定をし、[次へ] をクリックします。
9.“既存の仮想ハードディスクを使用する” を選択し、 仮想ハードディスク (vhd/vhdx)を指定します。
10.[次へ] をクリックします。
11.[完了] をクリックします。
12.Hyper-V マネージャーから新規に作成した仮想マシンを右クリックし、[設定] をクリックします。
13.プロセッサの数を設定します。追加のネットワークアダプターがあれば、追加します。
14.新規の仮想マシンを起動します。
15.OS にログオンし、固定 IP アドレスを設定されている場合には、IP アドレスを設定します。
     再設定を行う際に、既にそのアドレスが使用されていることを示すメッセージが表示され、
     同じ IP アドレスが設定できないことがございます。これは、以前のデバイスの情報が残っているためです。
     このような場合には、以下の公開手順に沿って以前のデバイス情報を削除いただければと存じます。

     // 公開情報
     ネットワーク アダプターで IP アドレスを設定しようとするときにエラー メッセージが表示される
     https://docs.microsoft.com/ja-JP/troubleshoot/windows-server/networking/error-message-when-you-set-ip-address
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いかがでしたでしょうか。本投稿が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

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