こんにちは、Windows サポートチームの 柳沼 です。
本日は、Microsoft Edge からダウンロードして保存したファイルのアイコンが表示されない事象について紹介させていただきます。
概要
Microsoft Edge でアクセスした URL 先 (例: SharPoint) からダウンロードしたファイルをデスクトップに指定して保存した際、保存先のデスクトップにファイルのアイコンが表示されない場合がございます。
対象環境
本事象は 以下の条件下のもとに発生いたします。
- Windows 10 の全てのバージョン
- Microsoft Edge > 設定 > ダウンロード > ダウンロード時の動作を毎回確認するが [オン] になっている
- ダウンロードしたファイルにゾーン識別子が付与されない
※一例として、以下ポリシーが [有効] になっている場合、ダウンロードしたファイルにはゾーン識別子が付与されません。
ユーザーの構成 > 管理用テンプレート > Windows コンポーネント > 添付ファイル マネージャー > ゾーン情報を添付ファイルに保存しない
発生する事象
Microsoft Edge からダウンロードファイルをデスクトップに保存します。
エクスプローラーでデスクトップに保存されていることは確認できるものの、
デスクトップ上にアイコンが表示されません。
回避策
”ダウンロード時の動作を毎回確認する” の設定を 「オフ」 にしてご利用することで回避可能となっております。
「オフ」 にすることで、既定の保存先にダウンロードファイルが保存される動作となっております為、
この点を許容可能でございます場合には、誠に恐れ入りますが修正が確認されるまで当該設定を 「オフ」 に
する運用についてご検討くださいますようお願い申し上げます。
また、 「オフ」 にする対処が難しい場合においては、以下いずれかの方法でも回避が可能となります。
① ダウンロード後に F5 (更新) を押下
② エクスプローラーを開いた状態でダウンロードする
③ ゾーン識別子を付与する
なお、既定ではダウンロードしたファイルにはゾーン識別子が付与される設定となっております。
ゾーン識別子が付与されているか否かは、ダウンロードしたファイルのプロパティから確認する
ことができます。
※ゾーン識別子が付与されている場合、”セキュリティ” の項目が表示されます。
しかしながら、下記ポリシーによって、ゾーン識別子の付与が抑止されている場合がございます。
▼ ポリシー
ユーザーの構成 > Windows コンポーネント > 添付ファイルマネージャー > ゾーン情報を添付ファイルに保存しない : 無効 / 未構成
当該ポリシーを適用している環境においては、ダウンロードしたファイルにゾーン識別子が付与されない為、他の回避方法をご利用ください。
※ 補足
「ゾーン識別子(Zone Identifier)」とは、マルウェアなど不正で危険なプログラムが
含まれている可能性のあるファイルの実行可否を、ユーザーに警告して判断を仰ぎ、
危険性を軽減する仕組みを実現するために、ダウンロードファイルに付与される情報でございます。
なお、ゾーン識別子を付与されますと SmartScreen が表示される場合がございます。
なお、Windows 11 では本事象は発生しません。