こんにちは、Windows プラットフォーム サポートの田村です。
本記事では「仮想マシンと外部のマシンの通信速度が大幅に遅延する」「期待するスループットが出ない」といったお問い合わせに関する切り分けをご案内いたします。
VMQ について
VM の通信遅延の原因は様々ですが、ホストマシンの NIC に設定されている仮想マシンキュー (VMQ: Virtual Machine Queue) の機能を無効化することで大幅に通信速度が上がったり問題の改善が見られたという報告が、多数寄せられております。
VMQ 自体は、Hyper-V の仮想スイッチの機能の一部を NIC にオフロードして、通信のパフォーマンスを向上することを目的とした機能ですが、一部のハードウェアの組み合わせにおいてはこの機能が期待通りに動作せず、逆にパフォーマンスが劣化してしまうことがございます。
予期しない通信の遅延にお悩みの方は、一度下記の手順で VMQ を無効化することで現象に変化が見られるかをお試しいただければと思います。
VMQ の無効化手順
- ホストマシンに管理者権限でログオンし、コマンドプロンプトで ncpa.cpl と入力し、実行します。
- “ネットワーク接続 “ ウィンドウが表示されますので、対象のアダプターを右クリックし、[プロパティ] を選択します。
- [構成] をクリックします。
- [詳細設定] のタブを選択します。
- [プロパティ] の項目にて [Virtual Machine Queues] の項目を “無効” disabled にします。
※ NIC によっては、[仮想マシン キュー] 、[VMQ] などの項目名になっている場合がございます。
特記事項
本記事は 2013 年 4 月 12 日に公開された記事を本ブログに移行した記事になります。
また本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。