Windows Server 2016 のサーバーマネージャーでリンクダウンしている NIC の IP アドレスが表示される

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本記事は 2017 年 1 月 19 日に公開された記事を本ブログに移行した記事になります。

Windows Server 2016 のサーバーマネージャーで、リンクダウンしている NIC の IP アドレスが表示される事象について紹介いたします。

再現手順 :
(1) 2 つの NIC のうち、Network1 に静的 IP アドレス 10.1.1.1 を設定します。
Network2 は DHCP 設定のまま LAN ケーブルを接続しない状態 (リンクダウン) にします。

(2) サーバーマネージャーを起動し、[役割と機能の追加] ウィザードを進めます。

(3) [対象サーバーの選択] 画面で、[IP アドレス] に 10.1.1.1 と、リンクダウンしている Network2 に内部的に割り当てられている APIPA (Automatic Private IP Addressing) のアドレス (以下の例では、169.254.187.104) が表示されます。

  • Windows Server 2016 の場合

Windows Server 2012 R2 で同様の手順を実施すると、以下の画面のようにリンクアップしている NIC の IP アドレスのみが表示されます。

  • Windows Server 2012 R2 の場合

原因 :
Windows Server 2012 R2 のサーバー マネージャーでは、リンクダウンしている NIC の IP アドレスは表示していませんでした。

Windows Server 2016 のサーバー マネージャーでは、IP アドレスを取得する方法が変わり、NIC のリンク状態に関わらず、自身で保持する全ての IPv4 アドレス (ループバックアドレスを除く) を表示します。
リンクダウンしている NIC では、Get-NetIPAddress で確認できるとおり、APIPA の IP アドレスを保持しているため、この IP アドレスも表示されます。

対処 :
Windows Server 2016 のサーバー マネージャーでは、リンクダウンしている NIC の IP アドレスが表示されますが、この IP アドレスは実際には通信で利用されることはありませんので、動作上の影響はなく対処は特に必要ありません。

回避策 :
サーバー マネージャーにリンクダウンした NIC の IP アドレスが表示されないようにするには、上記再現手順内の (1) の [ネットワーク接続] にて、リンクダウンしている NIC を右クリックして [無効にする] を選択します。

[特記事項]
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