クラスターネットワークの状態が "失敗しました" の状態から復帰しない事象について

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Windows プラットフォーム サポートの石田です。

Windows Server 2019 の WSFC (Windows Server Failover Clustering) 環境にて、クラスターネットワークに切断が発生すると再接続後もステータスが “失敗しました” の状態から復帰しない事象が発生する事象についてご案内させていただきます。


事象が発生した場合の影響としては、エラーとなっているネットワーク アダプターに対してのハートビート通信が行われなくなります。復旧方法は、エラーとなっているネットワーク アダプターのノードのクラスター サービスの再起動となります。

[復旧手順]

  1. フェールオーバー クラスター マネージャーを起動します。
  2. 左ペインのノードを展開し、NIC の切断を行ったノードを選択します。
  3. 右ペインの “一時停止” > 役割のドレイン を実施します。
  4. 役割が移動して対象のノードが一時停止状態となりましたら、右ペインの “その他のアクション” > “クラスターサービスの停止” を実施します。
  5. 中央ペインの対象のノードの “状態” が “停止” となりましたら、同様に “その他のアクション” > “クラスターサービスの開始” を実施します。
  6. 対象のノードが一時停止状態となりましたら、右ペインの “再開” > “役割のフェールバック” を実施します。

[対処策]
本事象の修正を含んだロールアップが以下に提供されております。そのため、以下のロールアップ以降を適用いただくことをご検討いただけますと幸いです。

2021 年 10 月 19 日 — KB5006744 (OS ビルド 17763.2268) プレビュー
https://support.microsoft.com/ja-jp/topic/2021-%E5%B9%B4-10-%E6%9C%88-19-%E6%97%A5-kb5006744-os-%E3%83%93%E3%83%AB%E3%83%89-17763-2268-%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC-e043a8a3-901b-4190-bb6b-f5a4137411c0

※ 機能強化および修正の一覧に記載はございませんが、修正が含まれております。

本投稿が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
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