本記事は 2019 年 3 月 7 日に公開された記事を本ブログに移行した記事になります。
皆様、こんにちは。Windows プラットフォーム サポートです。
今回は Windows 10 のバージョン アップを行った際にファイアウォールの許可規則が無効化されてしまうという事例を紹介します。
[現象]
Windows 10 のバージョンアップを行った際にファイアウォールの許可規則が無効化されてしまう場合があります。
[原因]
アプリケーション パッケージに対するファイアウォールの規則をカスタマイズし、その規則がアプリケーション パッケージの通信を許可するうえで不完全な規則と判断した場合に無効化されます。この動作は想定された動作です。
例としてリモート デスクトップを取り上げます。
リモート デスクトップ アプリケーション パッケージへのファイアウォール許可規則は下図のように “リモート デスクトップ - シャドウ (TCP 受信)”,
“リモートデスクトップ - ユーザー モード (TCP 受信)”, “リモート デスクトップ - ユーザー モード (UDP 受信)” の 3 個のファイアウォール規則にて構成されます。
一部の規則を無効化していても使い方によっては問題なくリモート デスクトップ接続が可能ですが、リモート デスクトップ アプリケーション パッケージに対する通信許可規則としては 3 個すべての規則が有効化されている必要があり、
一部が無効化されていた場合には不完全と判断されます。
不完全と判断されていることは [許可されたアプリ] から確認することが出来ます。
下図はリモート デスクトップ アプリケーション パッケージの許可規則が不完全と判断されている例です。
チェックボックスにチェックが入っていますが、チェックボックスの背景がグレーに塗りつぶされています。不完全と判断されている場合にこのように表示されます。
[対応策]
バージョンアップ前に、不完全なファイアウォールの規則が無いかご確認ください。不完全なファイアウォールの規則が存在する場合は、対象のチェックボックスを 2 回クリックし、無効化/有効化をします。
チェックが入り、チェックボックスの背景が白抜けになっていることを確認します。
また、ファイアウォールの規則が無効化されたことをバージョンアップ後に確認された場合には、改めて登録ください。
[特記事項]
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