リモート管理者モードでの接続 (mstsc /admin) 時の制限事項について

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本記事はマイクロソフト社員によって公開されております。
こんにちは、Windows サポートチームの李です。

本記事では、Remote Desktop Service 環境で RD セッション ホストにおけるリモート デスクトップ接続 (RDP) における、リモート管理者モードでの接続 ( mstsc /admin ) 時の制限事項についてをご紹介します。

リモート デスクトップ接続は、1 台の端末に対して、1 つの接続 (セッション) までの接続という制限がございますが、セッション ホストの役割を追加した端末 (Windows Server) では、1 台の端末に対して、複数の接続 (セッション) を確立することができます。

このセッション ホストの環境への接続には、ライセンスが必要となりますが、管理を目的とした、ライセンスを必要とないセッションが用意されています。
※ セッション ホストのライセンスに関する説明は、本記事では割愛いたします。

この端末の管理を目的とした接続がリモート管理モードでの接続になります。
リモート管理モードでの接続は、以下のコマンドにて実施します。

mstsc /admin

リモート管理モードでの接続では、合計 2 つのセッションに対して 2 つのリモート セッションと 1 つのコンソール セッションを使用できます。
この 2 つのリモート セッションにおいて、以下のような制限事項を確認しております。

制限事項

・マイクのリダイレクト機能がご利用いただけません。
・プリンターの Easy Print 機能がご利用いただけません。
※ リモート管理モードでの接続時の制限事項につきましては、上記以外にも存在する可能性がございます。

注意事項
リモート管理モードでの接続は、環境の管理を目的として用意された接続であるため、運用目的でのご利用を目的としたものではございません。 そのため、リモート管理モードにて利用できない機能や、期待する動作を確認できない場合には、リモート管理モードではないユーザー セッションでの動作検証をご実施いただくことをご検討ください。

上記以外の制限事項については情報公開次第、順次にご案内させていただきます。

なお本ブログは 2021 年 3 月 29 日時点での情報を基に作成しております。

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- 2021/3/29 : 本 Blog の公開