本記事はマイクロソフト社員によって公開されております。
本記事は 2018 年 9 月 4 日に %Systemroot%\System32\LogFiles\Sum フォルダ内に作成される文字化けしたファイルについて に公開された記事、および 2019 年 3 月 7 日に %Systemroot%\System32\LogFiles\Sum フォルダ内に作成される文字化けしたファイルについて に公開された記事の最新版になります。
こんにちは。Windows プラットフォームサポートの丸山です。
今回は、%Systemroot%\System32\LogFiles\Sum フォルダ内に作成される文字化けしたファイルについて、ご紹介させていただきます。
■ 発生する事象について
Windows Server 2016 環境、および Windows Server 2019 環境において、%Systemroot%\System32\LogFiles\Sum フォルダ内に文字化けしたファイルが作成されることがあります。
文字化けしたファイルが作成されている例:
この文字化けしたファイルは、User Access Logging Service (UALSVC) により生成されております。
また、この事象は UALSVC による初回の情報収集が実施される前にサービスが再起動されたとき、作成されるファイルであることがわかっております。
UALSVC は既定の設定でサービスを起動してから 24 時間が経過したタイミングで初回の情報収集が行われます。
このため、初回の情報収集が行われるまでに複数回、UALSVC の再起動が行われました場合には、都度、文字化けしたファイルが生成されます。
なお、以下の KB でご紹介しているような手順にて UALSVC のログの削除を行いました場合にも、次回の情報収集が行われるまでに UALSVC を再起動すると、文字化けしたファイルが生成されることがわかっています。
Windows Server 2012 : イベントソース “ESENT” 、ID “327” “326” の イベントが大量発生する。
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/2900773
■ 対処策について
本件に対処するためには、以下の記載しております更新プログラムを適用の上、必要に応じて、文字化けしたファイルを手動で削除してください。
1. 更新プログラムの適用について
各 OS バージョン毎に、以下の KB 番号よりも新しい更新プログラムを適用してください。
Windows Server 2016
KB4499177 以降の更新プログラムを適用してください。
2019 年 5 月 24 日 — KB4499177 (OS ビルド 14393.2999)
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4499177/windows-10-update-kb4499177
Windows Server 2019
KB4505658 以降の更新プログラムを適用してください。
2019 年 7 月 23 日 — KB4505658 (OS ビルド 17763.652)
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4505658/windows-10-update-kb4505658
2. 文字化けしたファイルの削除について
文字化けしたファイルが作成された場合、そのまま放置していただいてもシステムの動作に影響はございませんが、不要なファイルでございますので、文字化けしたファイルはお手数ですが、手動で削除してください。
■ 更新履歴 - Update History
- 2018/09/04 : 本 Blog の公開
- 2020/10/13 : 更新プログラムによる対処策を追加
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丸山 健一 (マルヤマ ケンイチ)
Windows プラットフォームサポート担当
日本マイクロソフト株式会社