OS の Performance 調査
目次
本記事はマイクロソフト社員によって公開されております。
こんにちは。 Windows Performance チームの飯田です。 本ブログでは、 OS でもしもの Performance トラブルがあった場合に役に立つ循環式のパフォーマンスログ採取手順についてご紹介いたします。 Performance 系の調査のためには、普段から正常時のリソースの使用量を取得しておき、いざ異常が発生した際に比較調査を行うとより有効なことがあります。 本ブログでは、長期的にパフォーマンスログを仕掛けていただける方法をご案内します。
パフォーマンス モニターの設定
パフォーマンス モニターは OS のパフォーマンスの推移を総合的に確認できるツールです。パフォーマンス モニターで取得できるパフォーマンス ログは、取得負荷も小さく、Windows OS で常時取得いただけるログになります。また、弊社サポートでも取得依頼を行う頻度の高いログになります。是非普段よりご活用ください。
パフォーマンス モニターの設定について
shacollector を使用することで、以下のような条件でパフォーマンス モニター ログを採取する設定が可能です。
- ログファイルを 1日ごと1つのファイルを作成する。
- 3 日分のログを保存しておき、それより古いログファイルは削除する (循環式) 弊社検証環境にて確認する限り、1日あたりのログ量としては 500 MB ~ 1 GB となります。起動しているプロセス数によっては、ログ量が増加する可能性がございます。
shacollector で取得できるパフォーマンス カウンター
※ カウンターは基本的なものを含んでおりますが、事象によっては別途追加したほうが良いカウンターがある場合もございます。必要に応じてサポートとご相談ください。
\LogicalDisk(*)\*
\Memory\*
\Network Adapter(*)\*
\Network Interface(*)\*
\PhysicalDisk(*)\*
\Process(*)\*
\Processor(*)\*
\Server\*
\System\*
\Paging File(*)\% Usage
\Cache\*
\Processor Information(*)\*
\Server Work Queues(*)\*
\Objects\*
開始方法
以下の URL より “shacollector.zip” をダウンロードおよび展開いただき、対象端末へ配置します。
ダウンロード先: shacollector.zip
(注意) shacollector は機能の拡張などにより内容が変更されることがあります。 そのため、毎回上記のダウンロード先から shacollector を取得いただき利用してください。
管理者権限のコマンド プロンプトから配置した “shacollector” フォルダーへ移動して、以下のコマンドを実行の上、トレース ログの採取を実施します。
shacollector.bat perf perfmon start C:\mslog interval 0:0:15 days 3
※ 出力先フォルダー名に C:\mslog 以外のフォルダーを指定することも可能です。
※ サンプリング インターバールは 15 秒を指定していますが interval の指定で変更することも可能です。
※ パフォーマンスログを保持する日数は、3 以外の日数を days オプションに指定することも可能です。
停止方法
shacollector を以下のように実行してログの採取を停止します。
shacollector.bat perf perfmon stop
shacollector を support オプションを指定して実行します。
shacollector.bat support all C:\mslog
※ 対象端末の環境情報をログとして出力したり、保存されているログの収集を行います (設定変更などは行いません)。
※ 出力先フォルダー名に C:\mslog 以外のフォルダーを指定することも可能です。
生成されましたログの出力先フォルダーを圧縮の上、弊社までご提供ください。
以上となります。
本ブログが少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
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