ブルースクリーン (BSOD) が発生してしまった事象の調査

目次

本記事はマイクロソフト社員によって公開されております。

こんにちは、日本マイクロソフトの Windows プラットフォーム サポートの中山田です。 ここでは ブルー スクリーン (BSOD) が発生した際に、採取すべき資料についてご紹介します。 事象についてのお問い合わせの際に、ご確認いただきますと調査に役立ちます。

Windows OS 上でブルー スクリーンが発生した場合、事象発生時におけるメモリ ダンプを調査する事が最も有効でございます。メモリ ダンプを取得することで、現象発生時のメモリの状態を Memory.dmp ファイルとして保存し、そこから現象発生時のオペレーティング システムのメモリの状態や、行われていた処理などの詳細を確認することができます。そのため、既定で以下パスに生成されるブルー スクリーン発生時におけるメモリ ダンプを採取いただき、弊社までご提供いただけますと幸いでございます。

採取ファイル

  • メモリダンプファイル (%systemroot%\Memory.dmp)
  • サポートログ情報 (shaclollector の support オプションのログ)

有効と思われる資料採取

  1. 以下の URL より “shacollector.zip” をダウンロードおよび展開いただき、対象端末へ配置します。

    ダウンロード先: shacollector.zip

    shacollector の使い方についてはこちら

    (注意) shacollector は機能の拡張などにより内容が変更されることがあります。 そのため、毎回上記のダウンロード先から shacollector を取得いただき利用してください。

  2. 以下のコマンドを管理者権限のコマンド プロンプトから実行して、サポート情報ログを採取します。

    shacollector.bat support all C:\mslog
    

    ※ 出力先フォルダー名に C:\mslog 以外のフォルダーを指定することも可能です。

  3. 生成されましたログの出力先フォルダーを圧縮の上、弊社までご提供ください。

完全メモリ ダンプの採取設定に関して

事象発生時にページ ファイルのサイズ不足によってダンプ ファイルの作成の失敗の防止、アプリケーションの影響によってブルー スクリーン (BSOD) が発生している場合にも調査ができるよう、予め完全メモリ ダンプを設定いただくことをおすすめいたします。

完全メモリ ダンプの出力設定:https://jpwinsup.github.io/blog/2021/02/15/Performance/Hang_BSOD/MemoryDump/

<注意事項> 設定に誤りがございますと、現象発生時に採取を行なうことができず、再度設定を見直していただいた上で、次の現象発生を待つことが必要となる場合がございます。そのため、設定後は、正常動作時中に、ダンプ採取を実行していただき、ダンプ ファイルの採取を行なうことができることを確認してくださいますようお願い申し上げます。 サーバー コンピュータが一定時間応答を返さない場合にシステムを強制的に再起動する自動システム回復 (ASR) 機能が備わっている場合、ダンプ データの書き出し中に ASR 機能が働き、正常にダンプ ファイルの採取を行なうことができない場合がございます。完全メモリ ダンプの設定を実施される場合には、書き出しに必要となる十分な時間を、無応答許容時間として設定いただくか、自動システム回復 (ASR) 機能を無効にしてくださいますようお願い申し上げます。

以上です。本情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

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