BranchCache のキャッシュ動作に関する調査に必要な資料について
目次
本記事はマイクロソフト社員によって公開されております。
いつも弊社製品をご利用いただきまして誠にありがとうございます。 本サイトでは弊社にお問い合わせいただく際に、事前に採取しておいたほうが良い内容についてご紹介しております。 このページでは「BranchCache のキャッシュ動作に関する調査に必要な資料について」紹介いたします。
本資料が有効なシナリオ
- BranchCache クライアントにキャッシュが生成されない
- Windows Update を実行した際に、BranchCache クライアントがコンテンツ サーバーからコンテンツを取得してしまう
対象端末
- BranchCache クライアント (キャッシュを提供する端末と提供される端末)
- コンテンツ サーバー
※ コンテンツ サーバーは WSUS サーバーなど BranchCache のコンテンツを配信するサーバーを指します。 ※ 両方での採取ができない場合は一方のみ採取ください。
事前準備
BranchCache クライアント (キャッシュを提供する端末と提供される端末) 2 台で下記を実施ください。
管理者権限でコマンド プロンプトを起動します。
次のコマンドを実行します。
netsh branchcache flush
一方のクライアントで Windows Update を実施し、コンテンツのキャッシュをクライアントに生成します。
可能であれば、キャッシュを提供する端末と提供される端末のみを LAN に接続させます。
補足
配布するコンテンツはコンテンツ サーバーでハッシュのメタデータ (発行キャッシュ) が生成されている必要があります。 既に BranchCache クライアントに配布したことのあるコンテンツは、その後メタデータ (発行キャッシュ) を削除していなければ該当いたします。
まだ配布したことのないコンテンツを利用する場合は、事前に下記 PowerShell コマンドレットを実行し、メタデータ (発行キャッシュ) を生成させてください。
Publish-BCWebContent -Path <コンテンツ保存先フォルダー> -Recurse
上記コマンドレット実行前後で下記コマンドの実行結果の値が増加していればメタデータ (発行キャッシュ) が生成されています。
netsh branchcache show publicationcache
採取手順
全端末で並行して以下の手順を実行ください。
以下の URL から TSS.zip をダウンロードし、Zip を展開します。
展開した TSS フォルダーを調査対象となる端末上の任意のパスに配置します。
Windows PowerShell (powershell.exe) を [管理者として実行] にて開始します。
“cd” コマンドで TSS フォルダーを配置したパスにカレント フォルダーを移動します。 例として、“C:\Test” フォルダーに TSS フォルダーを配置した場合は以下のように実行します。
cd C:\Test\TSS
以下のコマンドでログ取得を開始します。
Set-ExecutionPolicy RemoteSigned -Scope Process -Force .\TSS.ps1 -Start -Scenario NET_BranchCache -BasicLog
- 使用許諾の確認 (End User License Agreement) が表示された場合は内容を読んでいただき、[Accept] ボタンで同意していただきますようお願い申し上げます。
- ステップ記録ツール (Problem Step Recording : PSR) に関する確認が表示された場合は [Y] キーで同意していただきますようお願い申し上げます。
[Action-Privacy] We need your consent to allow Problem Step Recording and-or Screen-Video recording, please answer Y or N Press Y for Yes = allow recording, N for No [Y,N]?
下のメッセージが表示された状態で止まったことを確認し、次の手順へ進みます。
Reproduce the issue and enter 'Y' key AFTER finishing the repro (with window focus here) [Y]?
Windows Update など、事象の再現手順を実施します。
- クライアントで 1 台ずつ順番にダウンロードを実施ください。
- コンテンツのサイズが大きい場合はログが循環する可能性がありますので、可能であれば数十 MB までのコンテンツを利用ください。
- それぞれダウンロードを行った時刻 (時分秒) とダウンロードしたコンテンツを控え、ログの提供と併せてお知らせください。
手順 6. のメッセージに対して [Y] キーを入力し、ログ取得を停止します。
各種ログの取得処理が行われますので、処理完了までお待ちください。
C:\MS_DATA\
フォルダーを zip 形式に圧縮し、アップロード サイトからご提供ください。
注意事項
もし情報採取中に何らかのエラーが発生した場合は、以下の対応を実施ください。
- PowerShell の実行画面からエラー内容が確認できるスクリーン ショットもしくは、エラー内容をコピーした情報をお寄せください。
- 実行状況の確認のため
.\TSS.ps1 -Status
コマンドの実行結果をお知らせください。 .\TSS.ps1 -Stop
コマンドを実行し、情報採取を停止ください。
情報採取ツール TSS に関してよく寄せられる質問
情報採取を行うツール TSS に関する一般的なご質問を以下のページにお纏めしています。必要に応じてご参照ください。
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